ディズニーがアジアの動画配信で重視すること アジア太平洋地域の幹部が語る市場の特徴

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――日本のアニメをどうとらえていますか。

日本のアニメは世界的に見ても、非常に特徴のあるユニークなものだと思う。クリエーターたちの能力のレベルはとても高い。

そして出版社が強いIPを持っている。今回、講談社と戦略的に提携し、同社の持つ漫画を原作とするアニメをディズニープラスで独占配信することになった。今後も日本のアニメ業界にしっかりとかかわっていきたい。

問題点を挙げるとすれば、アニメを作るのに時間がかかるということ。世界的にアニメ制作は3DやCGの流れがあるが、日本では手書きの伝統的な作り方がまだ残っている。しかしそれは強みでもあり、私たちのような外の企業は辛抱強くならなければいけない。

中国は「たくさんの市場」が集まった国

――中国市場についてはどう考えていますか。

中国でも優れたコンテンツを持ちたいという思いは変わらないと思う。ただ、中国は地域や都市の規模などによって大きな違いがある。私たちは中国をたくさんの市場が集まった国と考えている。コンテンツを出すときには、その地域や都市の規模によってマーケティング手法を大きく変えている。

多くの企業は中国を1つの市場ととらえているが、われわれはこうしたやり方で、中国で大きなブレークスルーを起こすことができた。日本の関東・関西もそうだが、中国の地域性は日本の比ではない。それが中国市場のユニークさだと感じている。

並木 厚憲 東洋経済 記者

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なみき あつのり / Atsunori Namiki

これまでに小売り・サービス、自動車、銀行などの業界を担当。テーマとして地方問題やインフラ老朽化問題に関心がある。『週刊東洋経済』編集部を経て、2016年10月よりニュース編集部編集長。

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