ディズニー、異例の大規模イベントが示す本気度 アジアで動画強化、講談社と新たな協業も
シンガポールを代表する統合型リゾート施設、マリーナベイ・サンズ。ウォルト・ディズニーは11月30日、アジアのメディアを中心に400人以上を集め、大々的な発表イベントを行った。
発表されたのは、これから公開が予定される劇場作品や、動画配信「ディズニープラス」で配信予定の作品など50作品以上。ディズニーがアジアでここまでの大規模イベントを開催するのは極めて珍しい。
創立100周年迎えコンテンツを拡充
午前中はディズニー、ピクサー、マーベル、スター・ウォーズといったグローバルブランドの作品、午後は日本、インドネシア、オーストラリア、韓国の各国で独自に制作される作品をそれぞれ公開した。
そしてイベントの最後には、12月16日に全世界で劇場公開される『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』のプレゼンテーションを実施、最新の3D技術を使った作品の一部を披露した。
ディズニーは2023年10月に創立100周年を迎える。その節目の年を前に、コンテンツの一層の充実を図っている。そしてもう1つの文脈としてあるのが、アジア太平洋地域(APAC)における独自コンテンツの強化だ。ディズニーは2021年秋に新しいコンテンツブランド「スター」を立ち上げ、世界各地域で独自制作の作品を強化している。
イベントの冒頭、ミッキーマウスとともに登場したAPACのプレジデント、ルーク・カン氏は、「APAC独自のストーリーが、ディズニーの次の100年の重要な柱となることを望んでいる。今回はそのお披露目になる」と話した。その意味で、イベントのハイライトは、午後に行われた各国の独自コンテンツの発表だった。
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