「年上部下」との軋轢を和らげる3つのステップ 日本一のホストは究極のプレイングマネジャー

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STEP③ 正論を突きつける

いったん年上部下に歩み寄り、続いて彼らに新しい役割・仕事を与えたら、しばらく様子見します。それでも、陰口をぶつぶつと呟いたり、仕事に対して相も変わらず反抗的な態度を取ったりしているようなら、次は一対一の面談です。

まず、認識をすり合わせるため、改めて「必ず直接伝えてほしい」とお願いした点を確認します。次いで、「自分が上司になったことに難癖をつけるのは、それを決めた人事部に不平不満を言っているのと同じこと。ひいては組織全体や社長に対して文句を言うことに等しいこと」「人事に異議申し立てをする場所を設けることができること」「チーム全体のパフォーマンスに悪影響を及ぼすこと」「望むなら別の部署への異動も可能だということ」などを伝えます。ポイントは、感情的にならずに淡々とです。

相手が変わることを待たず、自分から働きかける

すでに、こちらはいったん譲歩していますので、環境を変えるには相手にも変わろうとする姿勢が求められます。それが職場での人間関係のあり方です。それを怠っている以上、正論で真正面からぶつかります。下手な小細工は不要です。

『日本一「嫌われない男」の億を売る仕事術』(扶桑社)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします 

この最後の「正論を突きつける」は、ラストチャンスであり、僕からしたらお情けに近い。正直、すぐにでもクビを宣告したいのが本音です。ただ、ここまでしても、まれにですが改善されないケースはあります。ここまでくるとさすがに、内部からクレームとかも上がってきますし、当人とほかのスタッフの関係も悪化して居心地も悪くなりますので、その気まずさから、しばらくすると当の本人から辞めていってしまいます。

今、自分が置かれている環境を変えたいのなら、初手としては、自分から働きかけるほうが合理的です。相手が変わることを期待しても、待ちぼうけを食らうだけです。年上の部下に限らず、社内における人間関係の軋轢は、歩み寄る→プライドと承認欲求を満たす→正論を突きつけるの3段論法で攻略できます。

降矢 まさき 日本一のホスト

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ふるや まさき / Masaki Furuya

1989年、東京都生まれ。2021年に32歳でホスト史上最高の年間売り上げ5億2000万を達成する。「FUYUTSUKI-PARTY-/-KARMA-」に加え、今年7月に、盟友の姫乃昴とタッグを組んで完全新規店「FUYUTSUKI ―JP[W]1―」をオープン。現在、3店舗のプロデューサーとして、昼夜、新宿歌舞伎町を駆け回っている。YouTube「まーくんTV」では、建築会社社長として、ホストとして得た自身の経営哲学や人材育成論などについて、熱く語る。その超合理的な「自分を売る」技術は多くの経営者を魅了する。Twitter(@masaking927)、Instagram(@masaking_f927)

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