対して、軽キャンピングカーのS-01(乗車定員2/4人)で想定する主なユーザーは、近年、若い世代からシニアまで幅広く人気がある1人キャンプを楽しむ層、いわゆる「ソロキャンプ」派だ。なかでも小曽根氏は「最近、女性のソロキャンプ・ユーザーが増えていることにも注目している」という。理由は、従来、オートバックスグループの店舗に来店する層には、女性ユーザーが比較的少ないことだ。前述のとおり、同社キャンピングカーの販売は、全国のオートバックスグループ店舗のうち、ゴードンミラー正規取扱認定店で、さらに車両販売ができる店舗で行っている。つまり、ショップ自体は、通常のオートバックス店舗だ。従来のイメージでは、やはり女性ユーザーが少ないことがうかがえる。
今後の展開について
小曽根氏は、今後、ゴードンミラーやキャンピングカーの取り扱い店舗を増やす計画もあることで、「S-01に興味を持つ女性ユーザーが店舗に来てくれる波及効果で、(オートバックス店舗の多くで)新しいユーザーが開拓できることにも期待している」という。実際に、従来モデルのV-01やC-01でも、今までの同社顧客、いわゆる「クルマ好き」とは違う層が多く、それらを扱う店舗でも「新規顧客が増えた」実績があるという。S-01の市場投入が、どうような効果を生み、新たな女性ユーザーの獲得につながるのかも注目される。
なお、S-01の目標販売台数などは非開示だが、同社では、ゴードンミラーを主軸とするライフスタイル事業で、「売り上げベースで100億円規模の事業にする」という目標を掲げているという。近年、需要が伸びているキャンピングカーをはじめ、新たなライフスタイルを提案する同社の新規事業が、どれほどの成長をみせるのかも気になるところだ。
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