「"平凡な自分"だから"肩書"は3つ持つ」人生戦略 「限りある能力を活かす」平松可奈子の差別化

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そんな平松が成功するために行っていることに「夢日記」というものがある。「夢日記」とは平松が毎年、元日に「100個の夢をノートに書き出す日記」のことである。

たとえば、「舞台に出たい」「主演を務めたい」「2.5次元の舞台に出たい」など仕事に関わる項目はもちろん、「眼科に通いたい」といった日常のささいな願いも書き込んでいる。

「書き込んだ夢」が叶ったら、その横に「日付」を書く。その内容はファンとも共有していて、2022年9~10月には念願だったミュージカルへの出演を果たした。

「夢が叶った日」を日記に書き込む

「夢や願いは発信すると、圧倒的に効果がある」という。

『今、何を叶えたいのか』を明白にすると、応援してくださるファンの方も一緒に目標に向かってがんばれるし、叶ったときは一緒に喜べる。絆もより深まります」と平松は話す。

『また今年も夢にたくさん日付がつけられた』と年末に伝えられたら『応援してよかった』とファンの皆様も明るい気持ちになれると思うし、私も叶えて伝えるためにがんばれます」

たしかに普段から口にしたり、目標を発信したりすることで、「ポジティブな思考」でいられるだろう。

漠然と「今年もダメだった」と振り返るより「今年もいっぱい夢を叶えられたと思えるほうがいい」というのは誰しもが共感できるはずだ。

ポジティブに物事を捉える姿勢も、かつての「挫折」を経験し、みずから道を切り開いてきた胆力の賜物なのだろう。

「人生の選択肢」も多様化している時代。肩書を「3つ」持ち、夢や願いを発信し、それに向かって笑顔で進む平松の生き方は、私たちの指針になる。

カネコ シュウヘイ 編集者・ライター

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Shuhei Kaneko

1983年11月8日生まれ。埼玉県出身。編集者・ライター。成城大学文芸学部卒。20代後半に自動車系雑誌の編集プロダクションから独立。以降、フリーランスとして活動を続ける。ライブへ月4〜5回通うほど根っからのアイドル好きが講じて、2014年頃からはエンターテインメント分野を中心に、取材・執筆へ尽力する。雑誌、Web、書籍と媒体は問わず。ブックライターも担う。

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松原 大輔 編集者・ライター

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まつばら・だいすけ / Daisuke Matsubara

富山県出身。編集者・ライター・YouTubeプロデューサー。中央大学法学部卒。在学中より故・永谷修氏に師事。大学卒業後、講談社生活文化局にて編集見習いとなる。その後、文藝春秋『Sports Graphic Number』編集部などで編集者・記者を経て、2018年に独立。書籍の企画、編集や執筆活動、YouTubeの動画制作・プロデュース、アーティストマネジメントなどを行っている。

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