マスク氏「Twitter改革」に日本中が動揺するワケ もはや単なるウェブサービスを超えた存在だ

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事実、ユーザーからの直接収入にも、活路を見いだしている。目玉はサブスクリプション(定期課金)サービス「Twitter Blue」(月額7.99ドル)の強化。なかでも、青いギザギザのチェックマークで知られる「認証済みアカウント(バッジ)」を課金ユーザーに解禁したのは大きい。

これまで同サービスは、なりすまし防止のために、著名人や有名企業を中心に申請・審査を経て、無料提供されていた。今後は、既存の認証済みアカウントも課金が必須となる方針で、なりすまし防止のためには、あらたに「公式」ラベルが付与されるようになった。Twitter Blueは日本未上陸だが、ユーザー数が多いことから考えると、遅かれ早かれ導入されるだろう。

新体制になって「表現の自由」への姿勢も変化しつつある。昨年1月のアメリカ連邦議会襲撃事件から、暴力行為を助長するおそれがあるとして「永久凍結」となっていたドナルド・トランプ前大統領のアカウントが、先日復活している。

マスク氏は買収途中にも、復活の意向を示していたが、11月中旬に入って改めて、ツイッターの投票機能を用いて、賛否を募った。

最終的に1500万票以上集まり、「Yes」が51.8%、「No」が48.2%に。僅差ではあるが支持を受け、マスク氏はラテン語のことわざ「Vox Populi, Vox Dei(民の声は神の声)」を投稿し、アカウントを復活させた。

表現への関心は、日本のユーザーも同様だ。たとえば、「シャドウバン(影の禁止)」と呼ばれる、一時的に他のユーザーから見て、投稿が非表示になってしまう状態が、意図的に運用されていたのではないかと疑問視する声もあり、体制変更を通して、企業文化の変革を願う反応も多々見られた。

ツイッターはもはや「第2の我が家」だ

なぜ、マスク氏のツイッター改革が、日本のツイッターユーザーにここまで注目されるのか。その最大の理由は、日本のツイッターユーザーにとって、ツイッターはもはや単なるウェブサービスにとどまらず、「第2の我が家」といっても過言ではない存在になっている、ということだろう。

私もそうであるが、暇さえあれば、ツイッターに入り浸っている、ネットスラングで言うところの「ツイ廃」は多い。たとえ、ひとり自室に居たとしても、フォロワーたちと「同じ空間・時間をわかちあっている感覚」を味わえる。それがSNS時代の醍醐味だ。

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