仕事にやりがい「全然ない人、超感じる人」の4大差 「内的動機」がポイント!あなたは大丈夫?

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最後の4つめは、「やりがいに欠かせない『自分の強み』が強化できているか」です。

【4】やりがいに欠かせない「自分の強み」が強化できているか

「内的動機」に沿った「自分の強み」を発揮して仕事をしているときは、肉体的には多少疲れていても、心理的には健全な状態にあるものです。 

では、「やりがい」や「自己成長」などから得られる「内的仕事満足」を得るために、どのようにして「自分の強み」を強化し、多様化させていけばいいのでしょうか。

そこで必要になるのが「独学力」なのです。仕事に「やりがい」を感じている人ほど、つねに「内的仕事満足」を得るための「独学」で「自分の強み」を強化しています。

では、どのようにして「自分の強み」を強化していけばよいのでしょうか。

「自分の強みを磨く」には「独学」が必要不可欠

冒頭でお伝えしたように、「やりがい」や「自己成長」などから得られる「内的仕事満足」が、働く人々にとって重要になってきています。

この「内的仕事満足」によって心理的に健全な状態で可能になるのが「ジョブストレッチ」です。「ジョブストレッチ」とは「自分の仕事を膨らませていくこと」です。

「自分の強み」を強化し、さらに多様化させていくためには、日々の仕事の中で「ジョブストレッチ」すなわち「自分の仕事を膨らませていくこと」を意識することが重要になります。

それに加えて、「新しいスキル」を「独学」で学ぶことも重要です。

たとえば、内的動機が「人に説明して理解してもらう(主張欲)」なら、「自分の提供価値」をより高めるために、「抽象的な事柄でもわかりやすく伝えられるスキル」を身につけるなど、です。

仕事の「主体性」「自律性」を高めながら、主体的に学び、次の段階へと「ジョブストレッチ」する。それを繰り返しながら、「自分の強み」をさらに活かせるチャンスをつかむのです。

ぜひみなさんも「ジョブストレッチ」を目指して、新たな「独学」を開始して「自分の強み」を磨いてほしいと思います。それこそが「自律的キャリア形成」といえるのです。

高橋 俊介 慶應義塾大学 SFC研究所上席所員、キャリア論の第一人者

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たかはし しゅんすけ / Shunsuke Takahashi

1954年東京都生まれ。東京大学工学部航空工学科を卒業後、日本国有鉄道に入社。プリンストン大学工学部修士課程を修了し、マッキンゼー・アンド・カンパニ-東京事務所に入社。1993年に世界有数の人事組織コンサルティング会社である米国ワイアットカンパニーの日本法人ワイアット株式会社(現ウイリス・タワーズワトソン)の代表取締役社長に就任。社長退任後は、個人事務所ピープルファクターコンサルティングを通じ、コンサルティング活動や講演活動、人材育成支援等を行う。2022年4月より慶應義塾大学 SFC研究所上席所員。キャリア形成、人材マネジメント、リーダーシップ、働き方改革などに確かな知見を有し、本質を見抜く目に定評がある。

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