東大生がミス撲滅へ「言い訳を大事にする」深い訳 「ケアレスミス」と見なした瞬間に思考は止まる

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「言い訳」って、マイナスなイメージがあると思います。「言い訳するな!」と言われることがあっても、「言い訳しろ!」と言われることは少ないです。でも、言い訳って実はなんでそのミスをしたのか、そして次にそのミスをしなくなるために重要なものだといえるのです。

例えば、時間がないから焦ってしまって発生したミスかもしれませんし、誰かからチェックしてもらうはずだったのにできなかったミスかもしれませんし、忘れっぽいのにメモをしていなかったから起こったミスかもしれません。なぜそのミスをしたのかがわかれば、対策も見えてきます。

言い訳によって、ミスの「本質」が見えてくる

時間がないなら時間を作るべきだし、誰かにチェックをしてもらう体制を整えればいい。「ケアレスミスだ」と言っていると見えてこないような、そのミスの「本質」が見えてくるようになるのです。

『東大メンタル 「ドラゴン桜」に学ぶ やりたくないことでも結果を出す技術』(日経BP)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

僕は高校時代、「これはケアレスミスだ」と言いまくっていました。「ケアレスミスだから、本番ではこんなことはしない」と。でも、やっぱり本番でも同じようにケアレスミスをして、東大に不合格になりました。

ケアレスミスという言葉は「逃げ」です。ミスの理由から目を背ける行為です。続けていると、うまくいかなくなってしまうものです。

だからみなさん、ケアレスミスという言葉を極力使わないように意識してみてください!

そして、社会人の方も親御さんも、「言い訳するな」ではなく「言い訳しろ!」と言ってみるといいかもしれません。そうしたほうが、ミスをする人の割合は減っていくと思います。

西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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