10人に1人が「ネット婚活で結婚」急増の納得理由 婚活サービスが「出会いの機会」として普及した

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この結果になった理由は、周りとの調和を大切にしている若者が多いからだと考えられる。実際、コミュニティ内での恋愛に躊躇する人は、30代や40代と比べて20代のほうが多い。「交際や破局によって、平穏な人間関係が乱れるのではないか」と危惧し、既存コミュニティ内での恋愛に少し後ずさりしてしまう若者は少なくないだろう。

このような現状だからこそ、「コミュニティ外で出会いの機会をつくる」ことが重要であり、その結果、「婚活サービス(結婚相談所、ネット系婚活サービス、婚活パーティ・イベント)」に注目が集まっている。

「婚活サービス」が婚活の手段として台頭

婚活において、婚活サービスはどれくらいの需要があるのだろうか。婚姻者のうち、婚活サービスを利用していた人は、この20年間、右肩上がりで増加し、2021年には34.1%と過去最高を更新している。

(出所)「婚活実態調査2022」(リクルートブライダル総研)

また、婚活サービスの利用者においては44.2%が婚活サービスを通じて結婚に至っており、長期的に見て伸長傾向にある。

(出所)「婚活実態調査2022」(リクルートブライダル総研)

主な婚活の種類ごとに見ても、「ネット系婚活サービス(40.2%)」や「結婚相談所(34.1%)」については、使った際に結婚できた割合がとくに高く、「知人に紹介を頼む(20.0%)」「趣味や習い事の場で探す(19.5%)」「合コンに参加する(8.0%)」などの婚活手段の割合と比べ、大きな差があった。

(出所)「婚活実態調査2022」(リクルートブライダル総研)
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