「女と男」市川義一が40超の資格に頼らず生きる道 何とか仕事に結びつけてきたが壁にぶつかる

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「ダイアン」津田さんにイベントに出てもらってダメ出しをされる。「メッセンジャー」あいはらさんのラジオに出してもらってやりこめられる。その時の咄嗟の言葉や表情、そういうところを「面白い」と言ってもらうことが多いのかなと。

「矢野・兵動」の兵動さんみたいに自分の言葉だけで面白さを完全に作り上げられるようなタイプではなく、誰かに何かの作用を加えてもらうことで面白みが出る。良い悪いではなく、それが自分のリアルな形なんだろうなと。

結局誰かの力を借りないといけないのかもしれませんけど、自分はそういう立ち位置なんだということを過不足なく認識したうえで皆さんに面白いと思ってもらう。なんとか、ここの積み重ねができないかと思っているのが今の超リアルな話です(笑)。

「イジられることで面白いと言ってもらえる」と市川さん(筆者撮影)

そうやって考えるようになって、家族で旅行にも行くようになったんです。

休む勇気も必要

例えば、これまでは仕事を3日休んで家族旅行をするとか、そういうことはできなかった。3日休むことへの心のつかえというか、何かチャンスを失っているんじゃないかという思いが強かったんです。

ただ、突き詰めて考えると、その3日を休んだところで何かを劇的に失うことも、何かを劇的に得ることもほぼない。そして、本当に、本当に、求められる人間になったら、こちらが合わせるのではなく、究極、依頼をくださる方がこちらに合わせてくださる。

今の僕からしたら遠い目標ですけど、いつかそんな人間になれるよう積み重ねをしよう。そう思うようになったんです。

今一度「面白さ」を突き詰めようと考えたことによって、逆にというか、家族との時間も増えました。そして「市川ハウス」のような直接何かを生むようなものではないかもしれないけど日々を豊かにするものにも出会えた気がしています。

……どうです? 真面目、真面目の割にまとまりのない話をしてしまいましたかね?

僕ね、この連載を毎回読んでいて、前回の「麒麟」田村さんの記事ももちろん読んだんです。そこで田村さんが本当に心が震えるようなお話をされていたので「なんとか、僕もそんな話をせなアカン」と思って、気合は入れてたんですけど、空回りしてますかね?

そこは筆の力で好きなように補ってもらって、なんとか良い感じにしておいてもらえたらありがたいばかりです(笑)。

■市川義一(いちかわ・よしかず)
1980年9月26日生まれ。大阪府出身。龍谷大学卒業。コンビ解散を経て、2003年にワダちゃんと「男と女」を結成。2008年に笑福亭仁鶴のアドバイスで「女と男」に改名。井上公造氏のモノマネキャラ“井上小公造”としても知られる。ファイナンシャルプランナー、家電製品アドバイザー、生命保険代理店資格、温泉ソムリエ、ダグラス・マッカーサー検定、ラグビーC級レフェリーなど40個以上の資格を取得。ABCテレビ「おはよう朝日土曜日です」、関西テレビ「よ~いドン!」などに出演中。11月19日には兵庫県神崎郡市川町にある「市川ハウス」を拠点にしたイベント「市川ハウスまつり」を開催。もりやすバンバンビガロ、ガオ~ちゃんら吉本芸人が登場するステージ、市川町のグルメが味わえる飲食ブースなどを展開予定。
中西 正男 芸能記者

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なかにし まさお / Masao Nakanishi

立命館大学卒業後、デイリースポーツに入社。芸能担当となり、お笑い、宝塚歌劇団などを取材。上方漫才大賞など数々の賞レースで審査員も担当。12年に同社を退社し、KOZOクリエイターズに所属する。読売テレビ・中京テレビ「上沼・高田のクギズケ!」、中京テレビ「キャッチ!」、MBSラジオ「松井愛のすこ~し愛して♡」、ABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」などに出演中。「Yahoo!オーサーアワード2019」で特別賞を受賞。また「チャートビート」が発表した「2019年で注目を集めた記事100」で世界8位となる。noteで「全てはラジオのために」(note.com/masaonakanishi)も執筆中。

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