タイヤセクターからはブリヂストンです。世界首位級のタイヤメーカーで、業界では圧倒的な存在感があります。配当は業績連動のため減配はありますが、減配するにしても最小限にとどめようとする経営陣の姿勢は、投資家にとって安心感があります。
機械セクターからは、コマツとクボタです。コマツは建設機械世界2位で業界首位のアメリカ・キャタピラーとは2強と呼ばれています。配当は業績に連動し減配も普通に起こります。景気後退局面における株価下落はかなり激しいため留意が必要です。ただ、景気回復局面における株価の上昇も早いためさほどの心配は不要であることも併せて知っておくようにしましょう。ちなみに300株を3年以上保有すると、株主優待として非売品のミニチュアをもらうことができます。クボタは農業機械世界3位、稲作が主体となっているアジアではシェアトップのメーカーです。配当は実質累進配当となっており、また自己株買いも積極的におこなっており、株主を重視した経営姿勢には好感が持てます。
商社・金融セクターなどは?
商社セクターからは、伊藤忠商事、三井物産、三菱商事です。伊藤忠商事は非資源分野に、また、三井物産は資源分野に、三菱商事は総合力に強みがあります。3社とも累進配当政策を掲げており、配当利回りが一定水準にあれば買い増しするというような戦術も機能します。自己株買いも積極的に実施されており、3社とも株主還元を意識した経営がなされています。
金融セクターからは、三菱UFJフィナンシャル・グループと三井住友フィナンシャルグループの2社です。ともに累進配当となっており、現在の株価水準からはかなりの高配当となっています。リーマンショックの際には大規模な増資をおこなっており、よい印象を持っていない投資家も多いと思いますが、その後の業績は堅調です。また、株主還元にも積極的になってきており、安心して投資できる銘柄となっています。
取引所セクターからは、日本取引所グループです。日本取引所グループは東京証券取引所と大阪証券取引所を傘下に持つ独占企業です。長期保有特典のついた株主優待を実施しており、個人投資家が長く保有するインセンティブがあります。配当利回りは決して高いとは言えませんが、絶対に経営破綻しないというプレミアムもあるので、株価が低迷している時に1株ずつ積み上げて、株主優待がもらえる100株を目指すという戦術は有効だと考えます。
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