では、どのような銘柄を選択するべきか?
では具体的にどのような銘柄を選択したらよいのかと疑問に思われる読者もいるかもしれません。
実はどのような環境下でどのような株価であっても大丈夫と言えるような投資先は存在しません。
どんなに優良な銘柄であっても高すぎる時に投資してはリターンが低くなってしまいます。株式投資でリターンが期待できるのは、あくまで適正な株価水準で投資ができた時のみです。
適正な株価水準または安値を意識し、過去5年間におけるPBRの推移を確認して、下限値近くで投資できれば問題はないでしょう。問題はどの銘柄を選択するかです。
これについては、手前味噌ではありますが、拙著『オートモードで月に18.5万円が入ってくる「高配当」株投資』で永久保有銘柄として17銘柄を紹介しています。私が実際に保有しており、今後の売却予定もなく長期にわたって保有予定の超優良銘柄群です。銘柄選択に悩んでいる読者はぜひ選択肢の一つとして参考にしてみてください。
具体的には下記の図1をご覧ください。(※外部配信先では図や表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)
エネルギーセクターからはINPEX。株価が原油価格に連動し配当も業績連動となりますので、景気後退局面での大幅な株価下落と減配には注意が必要です。400株を1年以上保有すると株主優待としてクオカードがもらえますので、長期保有のインセンティブもあります。
たばこセクターからはJTです。一時的な減配はあったものの、高い配当利回りと事業の安定性を考えるとポートフォリオの一部に組み込んでおくのは悪くありません。
トイレタリーセクターからは花王です。連続増配日本一で、今後も連続増配記録を更新し続けるでしょう。業績は伸び悩んで株価も低迷していますが、そのような状況でなければ株価もなかなか下がってくれません。投資判断は分かれるところですが、花王の配当利回りが3%を超えることは稀であり、そのような状況となるならば長い目で見れば絶好の買い場だろうと考えています。
医薬品セクターからは、アステラス製薬と大塚ホールディングスです。アステラス製薬は連続増配中で、また自己株買いも断続的におこなうなど、株主還元に積極的な企業です。大塚ホールディングスは、減配はしませんが、ここところ増配もしていないため、株価が安くなって配当利回りが納得できる水準にある時に投資することがポイントとなる銘柄です。株主優待を実施しており、カロリーメイト、ソイジョイ、ポカリスエット等の馴染みのある商品がぎっしり詰まったギフトは満足感があります。
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