保険セクターからは、東京海上ホールディングスです。東京海上ホールディングスは損保業界の圧倒的盟主であり、純利益の絶対額も他社を圧倒しています。普通配当を減配したことはなく累進配当を継続しており、配当利回りを目安としつつ投資する戦術も機能すると考えます。
通信セクターからはNTTとKDDIです。NTTは業界首位、KDDIは業界2位であり、いずれも連続増配を継続中です。自己株買いを定期的に実施し、また、株主優待制度を設けているなど、株主還元にも積極的です。以前は配当利回り4%程度の水準で投資できていたのですが、最近はその価値が再評価されて株価が上昇したことから、配当利回りは3%前後で株価が推移しています。株価は安定しており買い増しのチャンスはなかなかありませんが、何かをきっかけとして株価が大きく下がるようであれば、株数を増やしておきたい銘柄です。
以上で17銘柄となります。ご自身で調べて実際に投資してみるのは株式投資の醍醐味でもありますが、最初はなかなか銘柄選択ができない、分からないといいう読者の方は参考にしていただければと思います。これら17銘柄は各セクターにおける業界トップ級の超優良銘柄群です。よほどの高値で投資しない限り、長い目で見ればリターンをもたらしてくれるでしょう。
おわりに
以上をもって今回の連載は終了となります。
今回の連載では、多くの個人投資家が、株式投資をやめてしまう大きな原因となっている、「暴落」にフォーカスして執筆しています。
株式投資は長く続けていれば、誰でもがリターンを得られるプラスサムの世界です。
しかし、現実的には株価が暴落すると精神的な負荷の大きさから続けられないという個人投資家が多く存在するのもまた事実です。
暴落は不可避な事象で決して甘く見ていいわけではありませんが、過去の事例から学ぶことで対処は可能となるばかりでなく、資産を増やすための大きな機会と捉えることもできるようになるでしょう。
読者の皆さんが、これから長い投資家人生を歩んでいく中で、この連載記事が何かしらのご参考になれば幸いです。
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