元官僚46歳「夏に稼ぐスキー場」を生んだ逆転人生 「100のテレビ番組で紹介」仕掛け人の大胆発想
人の来ない「夏のスキー場」は「もったいない」
みなさん、「夏のスキー場」と聞くと、どういうイメージをお持ちでしょうか?
誰もいない草ぼうぼうの斜面に、古びたリフトの支柱が寂しく立ち並ぶ。街も閑散としていて、冬には賑わう民宿や食堂も営業は休止しており、シャッターが下りたまま。聞こえるのは虫と蛙の鳴き声のみ。
このような寂しい景色を想像される方が多いかと思います。もしかしたら、夏のスキー場に足を運ぼうと思ったこともないので、そもそも「イメージすらない」という方が大半かもしれません。
実際、国内には現在400~500ほどのスキー場があると言われていますが、おそらく過半のスキー場は夏の営業をほとんどせず、上述のような寂しい光景が広がっているはずです。
私が経営に携わる「白馬岩岳マウンテンリゾート」(長野県北安曇郡白馬村)も、つい5~6年前まではそのような状態でした。毎年7~8月にゆり園を展開し、2万人前後のお客さんを集めていましたが、それ以外のグリーンシーズン(4~11月)はまさに閑散期そのもの。お客さんの姿を見かけることはほぼありませんでした。
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