チャン・イーモウ監督が新作に込めた想い

「文革を題材にするのはいまだタブーです」

(C) 2014, Le Vision Pictures Co.,Ltd. All Rights Reserved

――文革が題材となっていますが、中国映画でこういう題材を扱うのは問題ないものなのでしょうか?

いえいえ。いまだにタブーですよ。今回も、決して自由に撮れたわけではありません。今回に関しては、あくまでも家族の物語にフォーカスして描いている。政治的なことを描いているわけではないから大丈夫だったわけです。それくらい中国では、文革をそのままに描くのは難しい。中国国内で公開したときも、いろんな意見が出ましたから。

――しかし直接的に描かれなくても、その悲劇は伝わってきます。

 そうですね。この映画では、歴史的なことは背景にあるだけで深く言及していないため、そういう意味では特に問題にはならなかったと思います。

チャン監督の次回作

――ところでチャン監督の次回作は、ハリウッド作品とのことですが、その話を教えていただけないですか?

『The Great Wall(原題)』というタイトルで、3月にクランクインを予定しています。1億数千万ドル(百数十億円)とすごくバジェットも大きく、VFXもふんだんに使われる。私自身はまったく英語がわからないんですが、今回はすべて英語のセリフで繰り広げられる映画を監督することになったわけです。

――どのような内容になりますか?

万里の長城で怪物と戦う時代劇です。私らしくないかもしれませんが、非常に特別な映画です。今は名前が言えないんですが、ハリウッドスターも3人くらい出演します。彼らが古代中国にやってきて、万里の長城で戦うという物語です。

(撮影:今井康一)
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ほしいのは「つかれない家族」
  • 仲人はミタ-婚活現場からのリアルボイス-
  • インフレが日本を救う
  • 会社を変える人材開発の極意
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
ニセコ 熱狂リゾートの実像<br>開発に翻弄される小さな北の町

「パウダースノー」を求め、北海道のニセコに殺到する外国人客。その数は住民約2万人の14倍にも及びます。観光ばかりでなく、別荘が建ち不動産投資も活発化しましたが、地価高騰やインフラ整備負担による財政圧迫の問題も出ています。活況と苦悩の両面に迫りました。