参加に男性が御殿場市在住・在勤という条件が付いているのが少し気になった。市の担当職員は「他の自治体の婚活イベントの事例を見て、女性は広く、男性は狭くしました」と話す。ただ、20~40歳の未婚で、ゴルフをやっている、または実際にクラブを握るのでやっていなくてもゴルフに興味があるという男性となると、募集する範囲が狭まってくるだろう。
「通常は条件を緩く設定して広く集めるので男性が先に定員になるのですが、今回は男性の集客も考えないといけません」(後藤さん)
御殿場市に限らず、自治体の主催となると税金を使うことになるため「市民のために」という制約も出てくる。自治体がゴルフを利用した婚活イベントを行う際に、参加条件が課題にもなりそうだ。
「まずはやってみて、次を考えたい」
「コロナで働き方改革が進めば、ゴルフをしながら仕事ができるという環境になる方も出てくると思います」と後藤さん。「今回はまずやってみようということで、やってみて次を考えたい」と市担当職員はいう。
社会問題にもなっている人口減少、移住・定住促進対策にゴルフ場を利用する、しかも自治体が行うというのは画期的なことではある。
コロナ禍で若い年齢層のゴルフ人口も増えているので、御殿場市の取り組みが広がって今後の婚活モデルの1つになれば、ゴルフ場の利用価値も上がってくるだろう。
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