なぜゴルフ?御殿場市が「ゴルフ婚活」始める事情 静岡県では初の取り組み、参加条件に課題も

✎ 1〜 ✎ 103 ✎ 104 ✎ 105 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

日本全体で少子化、過疎化が問題になっている。コロナ禍で地方に住む人も増えてきているといわれるが、都道府県、各市町村で行政主催の「婚活イベント」は多いのもそんな危機感があるからだろう。自治体としては結婚→定住→子育てという流れをつくりたい。かつては「過疎地の嫁不足」などといわれた時代もあったが、今や全国の問題になっている。

各自治体でもさまざまな婚活イベントを工夫しており、ネットで検索しても多くの自治体で実施しているのがわかる。イベントとしては定番の婚活セミナーやお見合い的なパーティーのほか、BBQなどのアウトドア、陶芸など体験型イベントが主だ。

参加条件として男性はその地域在住・在勤、女性は条件なしという自治体が多いが、将来住みたいという条件や、税金を滞納していないこと、というところもあった。参加するのはマッチングアプリなどへの登録が必要なところもあり「真剣度を示すために有料登録」としている自治体もある。

御殿場市はゴルフコースが多い

ただ、ゴルフを婚活に利用している、利用した自治体は見当たらなかった。なぜ御殿場市はゴルフに目をつけたのか。

実は御殿場市は、ゴルフトーナメントの開催地として知られている。毎年11月には、太平洋クラブ御殿場コースで「三井住友VISA太平洋マスターズ」が開催される。今年は11月10~13日に行われるが、50回の記念大会であることから、地元の御殿場市やゴルフファンへの感謝の意味も込めて、入場無料だ。

世界で活躍する松山英樹選手がアマチュア時代に優勝して飛躍をした大会でもあり、コースからみえる富士山は絶景と評されている。

こんな「ゴルフの街」の印象もある御殿場市には、ゴルフ場がショートコースも含めて10コースある。隣接する小山町にも10コースあり、2市町で20コースあるので、ゴルフ好きにはうらやましい環境だ。

次ページ静岡県では初の取り組み
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事