【腰痛】まずは整形外科の理由、接骨院との違い 若い人と年配の人では腰痛の種類が違うことも

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腰が痛いとき、どこで診てもらうか。意外と重要なポイントです(写真:Luce/PIXTA)
ある年齢になると、多くの人が気になり始めるのが腰痛かもしれない。
2019年の国民生活基礎調査の概要で、病気やケガなどで自覚症状がある人の割合をみると、男性では腰痛がもっとも多く、女性では肩こりに次いで腰痛が多いという結果だった。新型コロナによりテレワークが増えたことで、自宅でPCに向かい続け、腰痛がひどくなった人もいるだろう。
そこで、なぜ腰痛が起こるのか、どうしたら改善できるのかなどについて、整形外科クリニックを開業し、診療の傍らインターネットで情報提供を行っている整形外科専門医・Dr.Koalaさんに話を聞いた。

腰まわりに痛みを伴う腰痛は肩こりと並んで、誰にでも起こり得る症状といえる。腰痛の元となる病気は、本当にさまざまだ。例えば、長く同じ姿勢でいたり、前かがみなどの偏った姿勢をしたり、急に動いたりすることが引き金となって、腰が痛くなったことのある人もいるだろう。

腰痛の原因はさまざま

「若年者であれば、いわゆる腰の筋肉痛である『筋筋膜性腰痛症』が多いのですが、腰椎の後方部分が分離する『腰椎分離症』、腰の椎間板の中心にある髄核が飛び出て神経に触る『腰椎椎間板ヘルニア』など、診断や治療に注意を要する疾患もあります」(Dr.Koalaさん)

そして中高年以降は、椎間板が薄くなったり椎間関節の軟骨がすり減ることで慢性の腰痛が生じる「変形性腰椎症」、神経の通り道である脊柱管が狭くなり神経が圧迫される「腰部脊柱管狭窄症」といった加齢性疾患の頻度が高くなる。

また、高齢者では、骨の強度が落ちて腰の骨がつぶれる「圧迫骨折」などが腰痛の原因となっていることもあるという。

一般的には、若いほうが筋筋膜性の腰痛が起こりやすく、年齢を重ねるほど骨が変形することによって生じる腰痛が起こりやすい。

では、腰が痛いときはどうしたらいいのだろうか。

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