これは、デザイン上のハイライトの1つであると同時に、超音波センサー、カメラ、レーダーセンサーなど運転支援システムのさまざまなデバイスを、表から見えることなく設置するための機能的な一面もある。
BEVはエンジン音がないだけに、室内で走行音や風切り音が気になりやすい。そこでメルセデスは、ドアやウインドウの特殊にシールを採用して防音対策を実施したほか、Aピラーとフロントウインドウの境目には、特殊な形状のゴム製トリムを取り付けることで、大幅なノイズ低減を図っている。
なお、ボディサイズは、EQEが全長4955mm×全幅1905mm×1495mm(EQE350+)、EQSが全長5225mm×1925mm×全高1520mm(EQS450+)。EQSの全長は、Sクラスのショートボディとロングボディの中間的な寸法とされている。
BEV専用を強調するインテリア
インテリアはEQE/EQSとも、車幅いっぱいにディスプレイが広がる未来的なもの。MBUX ハイパースクリーンと呼ばれ、3枚の高精細パネル(コックピットディスプレイ、有機 EL メディアディスプレイ、有機 EL フロントディスプレイ[助手席])からなり、ダッシュボード全体を 1 枚のガラスで覆うワイドスクリーンで構成される。
ディスプレイは、スポーティ、クラシック、ジェントル、ナビ、アシスト、サービス……など、さまざまなスタイルにカスタマイズ可能。車内をムーディーに演出するアンビエントライトは、シートの輪郭に沿うパイピングにまで施されているというから、設定次第でまるで違う車に乗っている気分になりそうだ。
センターコンソールの下側が宙に浮いたようなデザインとなっているのは、BEV専用プラットフォームとなったことでセンタートンネルが必要なくなったことを視覚的に表したものだという。
EQEには、「EQE 350+」と「メルセデス AMG EQE 53 4MATIC+」の2タイプがラインナップされる。AMGモデルではエクステリアやインテリアのデザインやマテリアルが異なるのは当然だが、EQモデルであろうともパワートレインの強化も怠っていない。
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