コロナとインフル「同時接種」副反応はどうなる? この冬いよいよインフルエンザとの同時流行か

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もちろん同時接種を集団で行うとなれば、運営上の課題も少なくない。例えば、ワクチンの保管、接種後の経過観察の管理、接種記録の扱いなどだ。

しかし、今後もし新型コロナワクチンをインフルワクチンのように定期的に接種することになれば、現行の体制を続けることのほうが非現実的だ。

新型コロナワクチンを入手できるか、十分かどうかも定かでなかった当初はともかく、配布した新型コロナワクチンが余って次々に廃棄されるような現状もある。新型コロナ治療薬はすでに一般流通が始まっている。

新型コロナワクチンも、そろそろ一般流通に乗せることを視野に入れていくべきだろう。

パンデミックは終わった?

最後に、改めてバイデン氏の「パンデミックは終わった」発言を、私は一医師として重く受け止めた。

先のとおり、アメリカでは今も1日当たりの新規感染者が約6万人、死者が400人近く出ている。それでも「もはや誰もマスクをしていない」し、「人々はすこぶる健康に見える」。

対して日本は現状、1日当たり新規感染者数こそ6~7万人だが、死者数は100~200人未満に抑えられている。それでも「適切なマスク着用」がコンセンサスだ。

アメリカの人口は日本の約2.6倍だから、日本も単純計算で1日当たり新規感染者が2万人程度になれば、岸田文雄首相は「終わった」と宣言するのだろうか?

要するに、「パンデミックか否か」は、最終的には科学や数字ではなく、人間が、社会が決めるもの、ということだ。いくら国内外で流行が続いていても、政治的な見地からは「終わった」というのが、アメリカにおいて尊重されるべき判断ということだ。

基本的に科学を重んじる医師として、考えさせられる現実である。

「パンデミック」という“パワーワード”を、アメリカのように強制的に過去のものとして前を向くのか、その圧に飲み込まれて思考停止し続けるのか──。その大きな変化の流れの中で、医師としてどのように適応していくべきか。

私自身の答えは、診察室で、日々多くの患者さんに向き合うことでしか得られないと思っている。

久住 英二 立川パークスクリニック院長

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くすみ えいじ / Eiji Kusumi

1999年新潟大学医学部卒業。内科専門医、血液専門医であり、旅行医学やワクチンに関する造詣が深い。国家公務員共済組合連合会虎の門病院で内科研修ののち、臍帯血移植など血液がんの治療に従事。血液内科医としての経験から感染症やワクチンにも詳しく、常に最新情報を集め、海外での感染症にも詳しい。2024年12月に立川高島屋SC10階に内科、小児科、皮膚科の複合クリニック「立川パークスクリニック」を開業した。

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