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コロナとインフル「同時接種」副反応はどうなる? この冬いよいよインフルエンザとの同時流行か

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  • 久住 英二 立川パークスクリニック院長
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ワクチンの効果は通常、接種後2週間以降に安定的に発揮される。どちらのワクチンでも11月に入ってからの接種だと、12月近くまで十分な効果が得られないことになる。流行開始に間に合うかどうか、心もとない。

なお、オミクロン株BA.5系統に対応するワクチンもすでに承認申請中なので、順調なら11~12月には日本に入ってくると期待される。ただ、その供給量は定かでない。流行開始が迫る中、やはり不確かなものを待ちづけるのはリスキーだ。

そんなこんなを考えると、10月に入ったら、自分の打てるワクチンから可及的速やかに接種するのが賢明だ(インフルワクチンの数日後に新型コロナワクチンを打ってもいいし、その翌日でも、まだ順序が逆でもいい)。

10月以降の接種なら、同時接種できるクリニックを今から探しておく、という選択もある。予防接種に二度も足を運ぶのは、現役世代には大きな負担だ。都合がつかずにタイミングを逃すリスクも高まる。同時接種なら労力は半分だ。

「集団接種」では同時接種できない

本当は、予防接種をもっと効率よく進められる方法がある。集団接種だ。

ナビタスクリニックの医師も例年10月になると、企業によるインフルエンザの集団予防接種に協力してきた。会社の会議室などを接種会場とし、社員の方々は空き時間などに立ち寄って打っていくこともできる。

新型コロナ以降、企業では社員が一堂に会するのを控える向きが強いが、社内での流行を回避したいなら、やはり集団接種は合理的だ。

本来は新型コロナとインフルエンザのワクチンを社内で同時接種できれば、最も効率がいい。ところがそうはいかないのが現状だ。新型コロナとインフルで、流通経路がまったく異なるためである。

インフルエンザは、そのほかの一般医薬品と同じく卸流通なので、企業による集団接種を自由に組み立てられる。対して新型コロナワクチンは、国が自治体(市区町村)に配布する仕組みを維持しており、実質的に流通に規制がかかった状態だ。

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【現行の体制を続けることは非現実的】

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