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東大生直伝「試験の点がすぐ上がる」納得の簡単技 問題を「客観的」に読めば、答えは自然に見える

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そう考えると③も「しなければならない」ですが、これも間違いの可能性が高い選択肢です。「しなければならない」って、客観的なデータというよりも主観的ですよね。

とはいえ、この時点ではこの選択肢って切れません。というのも、これが「must」だったら秒で選択肢を切っていいのですが、have toは「客観的に見てそうしたほうがいい状況」を指す言葉だからです。

「君は頑張らなきゃならない」は主観的だから、mustが使われる傾向があります。「明日までにこの書類を提出しなければならない」は客観的なニュアンスが含まれ、「have to」が使われます。

この場合、「書類の提出」は一応「事実」と言っていいでしょう。だからこの場合は③も、「怪しいけど、もしかしたら正解かも?」という選択肢になります。

④も怪しいけど切れません。パッと見て「生徒がこういうのを求めている」のって、主観的な意見なのでは?と思うかもしれませんが、そういうデータがあるかもしれません。「生徒の70%がこんなことを考えているというアンケート結果がある」とかであれば正解になりえます。逆にいえば、そういう英文がないのであれば絶対間違いなので、それを探していけば正解かどうかはわかります。

と、話をしてきましたが、僕はこの問題を見た時点で「②じゃないかな」と思ってしまいます。

事実と意見の違いを意識して考える

「decrease」は減っているという動詞ですが、「減っている」というのはデータの言葉です。

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「増えている」「減っている」「小さくなっている」「大きくなっている」というデータを語る言葉が入っているのであれば、「事実」として機能する可能性が高いわけですね。

こんなふうに、事実と意見を混同せず、客観的に考えることができる人のことを評価する入試問題が出題されており、そしてやはりこの違いをはっきりと当たり前に認識している人のほうが、学力は伸びやすいのです。

この話を聞いてみなさんがどう考えるかはわかりませんが、僕はこの入試の問題を見て、「やっぱり受験って生きる力を養う試験でもあるんだな」と感じています。

事実と意見の違いというのは、これを理解していないと社会に出てからも苦労することになってしまいます。学力を伸ばす過程で、社会でも通用する力を養うことにもなるのかもしれません。ぜひこれから、意識していただければと思います。

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