日本の若手と上司が「敬遠しあう」根本的な理由 キャラクター設定ができない人は損をしている

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だから、僕はピエロになりたい。弊社では、僕を好きで、僕をいじり回してくれる人を採用していきたいですね。

若手も、かわいがられるユーモアがあるといいですね。ある意識調査では、「職場の後輩にかわいがりたいと思う後輩はいますか」という質問に対して、「はい」と答えたのは30%しかいませんでした。

つまり、職場にかわいがりたい後輩がいないということです。ということは、ユーモアを使ってかわいがりたい人材になれば、そこはブルーオーシャンだということです。

いじられた時は、「オウム返し」というテクニックがあります。「こいつバカなんだよ」と言われたら、「誰が、バカなんですか」と、「誰が」にアクセントを置いて、ちょっと大きな声で繰り返す。これだけで大丈夫。孤独な上司や、誰かから慕われたいと思っている人の欲求を総なめにできる可能性すらあります。

重要なことは、主体的に関係を構築していく力です。上司と関わることにリスクを感じている人が多いですが、関われば成長できますし、会社のポジションも上がっていける。絶対にかわいがられたほうがいいですね。

本当の自律や主体性は、枠の外に出ること

自律や主体性が求められる現在ですが、企業では、自律というキーワードが間違って認識されているところがあります。

本当に社会を変えていく自律は、何か新たなものを導き出したり、誰かを率いたり、そこに笑顔でついてきたりするというものだと思います。

しかし、実際には、職場の枠の中にはまった改善活動を「自律」と呼んでいて、それ以上のものは求めていないのです。

ずっと同じことをくり返すほうが、ビジネスとして儲かるとなった時、企業は、従業員を見えない檻のなかに入れて、この中で自律してくれ、主体的に楽しく働いてくれ、でも、檻の枠以上の自律はやめてねと言うわけです。

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