スザンヌさん、息子の早期知育で試行錯誤の日々 自身も大学で学び直し、「90分集中は難しい(笑)」

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ーー続けたことで変化はありましたか?

スザンヌ:今3年目なのですが、続けられたことが自信になって精神的に踏ん張りがきくようになりました。体もたくましくなって、持久力がつきました。

体操を習っていることで、学校の体育で先生に「お手本を見せて」と言われることがあるらしいのですが、まだうまくできないお友達に「自分も最初はできなかったから」と、経験を生かして教えているそうです。自信がついて気持ちに余裕ができたことが、優しさにつながっているのかもしれません。一人っ子で、普段は息子が家で誰かに優しくしてあげるような機会がなかったので、先生からお話を聞いて安心しました。

ーー将来、やってみてほしいスポーツはありますか?

スザンヌ:将来は野球やバスケットボールなどのチームスポーツをやってほしいと思っています。体育会系の団体に所属していた人は、上下関係を理解して、先輩に好かれる振る舞いができると感じることが多いので、息子にもいつかそれを学んでほしいと思っています。

気持ちのいい言葉を使うために学んでほしいこと

ーー「学び直し」に取り組んだことで意識の変化はありましたか?

スザンヌ:以前は息子に「宿題ってどうしてしなくちゃいけないの?」と聞かれたら「どうしてだろうね?」と言っていたんです(笑)。

でも今は大学の勉強に取り組むようになって、集中することの難しさや自分でバランスを取ることの大切さが少しずつ分かってきました。息子には、「大人になったら嫌だと思ってもやらないといけないことがあるから、その時のための練習だよ」と答えています。

ーー大学の勉強は大変ですか?

スザンヌ:大学で基礎から勉強して、今やっと「先生が問いたかったことはこれか!」と分かってきたところです。

楽しいのですが、90分間全力で集中するのはすごく難しいです。先生がお話ししている時は集中して、それ以外の時は少し緩めたりと、自分なりにメリハリをつけるようになりました。そのバランスの取り方を息子にも学んでほしいと思います。

ーーご自身の経験からお子さんに「これだけは学んでほしい」と思っていることはありますか?

スザンヌ:息子は一人っ子なので兄妹喧嘩もないし、人に嫌なことをされる経験があまりないんです。だからこそ、「自分がされたらどう思うかを1度想像しなさい」「意地悪なことを言ったらそれは絶対に返ってくるんだよ」と口を酸っぱくして言っています。

ーースザンヌさんはいつも聞き手の気持ちがなごむような話し方をされていますが、ご自身も相手の気持ちを想像しながら話しているのでしょうか?

スザンヌ:自分が言われて嫌なことは言わないようにしますし、口に出す前に「少し注意したいな」といつも思っています。

「私はこう思うけど、相手はどう感じるかな?」と思った時は1度自分の中で考えを噛み砕いてから「こういう言い方だったらいいかな」と思える言い回しに変えて話すようにしています。

ーースザンヌさんの言葉に対する感覚はどうやって培われてきたのでしょうか?

スザンヌ:昔から本を読むのが大好きで、小説やエッセイをよく読みます。ジャンルは恋愛小説からサスペンスまで何でも読んでいます。

「ポジティブな言葉にはポジティブな人が集まってくる」と思っているので、自分でもいつも気持ちがいい言葉を使いたいと思っています。

だから息子には「口に出したら最後なんだよ」「それがファイナルアンサーね?」と鬼ババアになって言い聞かせています(笑)。

都田ミツコ 編集者・ライター

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とだ みつこ / Mitsuko Toda

1982年生まれ。編集者・ライター。編集プロダクションでの勤務を経て、フリーランスに。

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