「小学校受験」と「中学校受験」選択するポイント 日能研関東代表に聞く2022年の最新受験情報
少子化にもかかわらず、増え続ける私立受験者数。この私立学校への期待の裏には、保護者の大学入試改革への不安感や、公教育への不足感があることが垣間見えます。公教育は、国の財産であることは言う間でもありませんし、日本の公教育は世界のそれに比べても素晴らしい点がたくさんあります。
ただ一方で、今の時代に即した新しいカリキュラムや手厚いサポートを用意した私立学校が、保護者たちの目に魅力的に映るのも納得できます。 公立と私立、小学校受験と中学校受験、どれを選んでも、必ずしもそれが子供の人生や能力を決定づけるものではありません。ですが、日本においても教育に選択肢が用意されつつあることには、確かな価値を感じます。
いろんな個性や才能のある子供たちが、同じことを、同じ方法で学び、同じ軸で評価されてしまうのでは少々窮屈だと思うからです。
欧州では教育にも選択肢がある
特にこれからの時代には、非認知能力なるものの必要性が謳われています。 欧州ではすでに教育にも選択肢があることが通常です。例えばオランダなどは憲法で教育の自由が保障されており、「こんな学校が欲しい」という希望が集まり、一定条件を満たせば、その学校を設立することが可能になったりもします。
また学区がなく、親子で行きたい学校が選べます。日本でも今後、その子に合った教育が自由に選べる時代が来るとよいな、と思うと同時に、子供の学習環境を選ぶ難しさを抱える保護者には、その負担が少しでも減らせるように、頼れる情報発信の必要性も感じます (教育エディター:田口まさ美)。
教えてくれたのは…
小学館で教育・ファッション・ビューティ関連の編集に20年以上携わり独立。現在Creative director、Brand producerとして活躍する傍ら教育編集者として本連載を担う。私立中学校に通う一人娘の母。Starflower inc.代表。
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