下落相場で増加!「リベンジ投資」は身を滅ぼす 「損することを嫌う」心理がさらなる損を招く

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どうにかして、相場の不確実な部分を減らしたい。そう思ってしまうのは理解できます。しかし、いくら市場分析を繰り返したところで、それらを100%なくすことはできません。どれだけ知識の量を増やしても、負けをゼロにすることは不可能なのです。

大事なことは、あなたの心理状態を知り、向き合うことです。株式投資で勝つための理想的なメンタル状態──それを維持することに力を割くわけです。もし、あなたの心理状態と行動が結びついていないと、資産を増やすどころか、どんどん資金を失う確率のほうが高くなるわけです。

マイルールに従ったトレードを繰り返そう!

株式投資で収益を上げていくというのは、一貫したトレードを繰り返していく中で、複利効果の力を得ながら大きな資産を目指していく、ということになります。

知識は不要です。私はマーケットを熟知している、そうした思い込みも必要ありません。相場のことはよくわからないが、自分のことはよく知っている。結局、そうした投資家が相場で勝ち続けていけるわけです。

どうか、勝っているときも、負けているときも、自分の心理状況をきちんと把握してください。厳しいようですが、そうした投資家からしか勝ち組投資家は生まれません。どんなにいい大学を出ていても、財務分析や計算に強い会計士や税理士であっても、自分の感情をコントロールできない投資家に、継続した勝ちはないのです。

結論を言ってしまえば、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析に関しては、最低限、相場や銘柄を知るのに機能すれば十分ということです。

むしろ大切にすべきなのは、前々回の記事『投資家心理「重視する人」「しない人」の決定的差』でも述べたように、独自のマイルールに従ったトレードを繰り返すことです。そのトレードが100回できるようになれば、勝つ確率も上がり、おのずと利益を生み出せるようになります。

上岡 正明 経営者・個人投資家

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かみおか・まさあき / Masaaki Kamioka

1975年生まれ。3歳で母親を失い、小学校から家出を繰り返す。それも警察に保護されるまで誰も探しに来ない寂しい幼少期だった。放送作家を経て、27歳で株式会社フロンティアコンサルティングを設立。200社以上の企業ブランド構築を行う。一方で、元手200万円でスタートした株式投資では、リーマンショックと東日本大震災という2度の破算危機を持ちこたえながら独自の手法を確立し、投資歴25年で資産6億円に到達。MBAを保有し脳科学の研究も行っている。『死ぬほど読めて忘れない高速読書』(アスコム)、『最強の高配当投資』(SBクリエイティブ)など著書多数。「チャオ!」の挨拶から始まるYouTubeチャンネルは登録者数26万人に上る。

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