インドネシア「中国製高速列車」上陸と今後の行方 東南アジア各国、高速鉄道計画再開の動きも

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インドネシア高速鉄道車両
ジャカルタ・タンジュンプリオク港に陸揚げされる中国製の高速鉄道車両(筆者撮影)
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2022年9月1日、中国の高速鉄道輸出1号案件、かつ東南アジア初の高速鉄道となるインドネシア・ジャカルタ―バンドン高速鉄道(KCIC:Kereta Cepat Indonesia Cina)の第1号編成と検測列車、計2編成16両を積載した貨物船が、ジャカルタのタンジュンプリオク港に到着した。

そして、記念すべき1両目が9月2日夕刻、貨物船内から姿を現し、ついにインドネシアの地に上陸した。到着式典は一般公開され、政府関係者やKCIC幹部のほか多数の報道陣が詰めかけ、YouTubeやインスタグラムでもライブ配信された。車両には緑色のカバーがかけられていたが、在来線よりも一回り大きく一目で高速鉄道車両とわかる流線形の姿は、耳目を集めるには十分だった。

インドネシア政府は、11月に開催するG20サミットで中国の習近平国家主席らを高速鉄道に招待する意向を示している。ただ、路線の電化設備はまだ整備されていない。なんとか車両だけは到着したものの、今後どのような対応を取るのかも注目される。

中国「復興号」と同型車

ジャカルタ―バンドン高速鉄道は「一帯一路」政策の名のもとに、インドネシアと中国の国営企業コンソーシアムによって建設が進められており、いわば「オールチャイナ」の高速鉄道である。

今回到着した車両は、中国の車両メーカー、中国中車(CRRC)青島四方機車車両製のCR400AF型で、中国国内では「復興号」と呼ばれる営業最高時速350キロ、設計最高時速400キロの最新タイプだ。

KCICCR400AF
中国中車(CRRC)青島四方機車車両が製造したジャカルタ―バンドン高速鉄道向け車両(写真:CRRC)

陸揚げされた車両は通関手続きを経たうえで、丸2日かけてバンドンのテガルアール車両基地まで陸送される。今後、開業までに検測列車の編成を含め全12本が導入される予定である。

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