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夜中に緊急出動も「結婚相談所」誰も知らない内情 誰にでも簡単にできる仕事と思われがちだが…

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  • 植草 美幸 恋愛・婚活アドバイザー、結婚相談所マリーミー代表
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ただし、「この女性にははっきりと伝えたほうがいいだろう」と判断してそのまま伝えることもあれば、やんわりと伝える場合もあります。同じことを伝えるにしても、1人ずつの性格や個性に合わせて伝え方やタイミングを変えなければなりません。そういう配慮がなければ、信頼関係を築くこともできず、ただの価値観の押し付けとも取られかねないからです。

それでも反発する会員もいて、中にはフラれた怒りをぶつけてくる人も。「うまくまとめられなかったのは、アドバイザーの力量不足だ」と言って、フラれたことを受け止めきれない人もいます。

そういった人に対しても、気持ちを汲み取りながら寄り添い、改善できるように根気強く励ましていく必要があるのです。結婚まで至らない点を分析し、アドバイスをして改善していかなければ成婚できるわけがありませんから。

夜中の3時に連絡が来ることも

そうやって深く関わっていくうちに、アドバイザーに依存する人も出てきます。

例えば、こちらの事情を踏まえずに、「すぐに返事をください」と、ショートメールで相談ごとを送ってくる人。夜中3時の場合もあります。

こういう場合、交際相手にも同じように非常識なことをしかねません。「自分の欲望・感情を優先し、相手の立場を考えない行動はよくない」と説きます。会員にはできるだけ寄り添って話を聞いていますが、物の道理を教えることも大事です。

結婚相談所に入会して膨大な数のお見合いをしても、仮交際に進む確率は3割程度。その後、真剣交際に進んでも、そこから成婚退会まで行きつくのは約6〜7割。成婚せずまた1から振り出しに戻ることもあります。一度どん底に落ちた会員の気持ちを汲み取り、彼らが気持ちを切り替えて再スタートができるよう、精神的なサポートをしなければなりません。

「なぜそこまで向き合うのか?」と聞かれたら、迷わず「人が好きだから」と答えます。

私は居間でくつろいでいる時も、ジョギングをしている時も、「今日のA男さんのプロポーズはうまくいったかな」「B子さんの3回目のデートはどうだったかな」と、頭の中ではつねに会員のことを思い浮かべています。何かしている最中に「A子さんとB男さんはピッタリだわ」と思い立ったことがきっかけで、成婚したカップルも数多くいます。

華やかに見える舞台の裏側は、意外にも泥臭い努力の積み重ねなのです。

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