結婚相談所のアドバイザーというと、人生の経験を生かして、今すぐにでも誰でも始めることができ、簡単に儲かる仕事だと思われがちですが、とんでもありません。
多くの人は、婚活アドバイザーの仕事は、「会員が選んだ相手に連絡を取り、お見合いの段取りを組むこと」と思っているのではないでしょうか。実際は、お見合いを組むだけでは結婚までたどり着きません。特に会員が自分で好みの相手を選んでお見合いを申し込み、成立する確率は、5%から多くて20%程度。年齢によっては30人申し込んでも0ということも少なくありません。
そこで重要になるのは、まずはお見合いを成立させること。そのために必要なのは、アドバイザーが会員1人ひとりを知り尽くすことで、最初のカウンセリングで徹底的にヒアリングをします。
ご両親やご兄弟を含めた家庭環境、小さい頃からどういう教育方針で育ったか、部活動はやっていたか、学歴や努力したことや過去の恋愛経験、将来はどんな結婚生活を送りたいかまで、できる限りの情報を教えていただくのです。
会員のプロフィールも一緒に考える
会員のプロフィールも、一緒に考えます。「私は平凡で、話せるようなことは何にもないです」と言う人もいますが、そんなことは絶対にありません。生まれた時からの話を丁寧に聞いていけば、何かしら特徴的なこと、本人が精いっぱい努力してきたことがあります。
例えば、「たいした趣味もないし、会社と家を往復する毎日です」という人。よく聞いてみると、「お金をかけずに家で心地よく過ごす方法」を沢山知っていました。また、両親が自分より兄妹を溺愛している状況で育った人は、「過酷な状況でも耐えて頑張れる人」と言えるのではないでしょうか。
話をお聞きする中で、ご家庭の特殊な事情や秘密を知ることもありますが、守秘義務があるので、その秘密をすべて明かすことはしません。交際相手にもどこまで知らせるかは時と場合によるので、弁護士に相談することもあるくらい難しいのです。
婚活においては見た目も重要なので、肥満の人には「痩せてください」とはっきり言うことも。実際、肥満の場合、お見合いが成立する確率が低くなります。特に男性の場合、見た目を重視する人が多く、プロフィールを読んだ時も、「身長−110」位の体重を求める人が少なくありません。どんなに性格がよくても、肥満だと会うチャンスすら訪れないのです。
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