サラリーマン長者がESG投資に見向きもしない訳 流行に惑わされず、ESG投資の実態を見抜く

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サラリーマン長者の投資手法には独自の哲学がある(写真:tokinoun/PIXTA)

会社員でありながら1億円超の純金融資産を保有するサラリーマン長者は、どのようにして財産を築いたのでしょうか。5人のサラリーマン長者にインタビューして、支出を減らす方法について紹介した前回(「投資を当てにしないサラリーマン長者の共通心得」)に続き、今回は収入を増やす方法です。富の源泉となった投資収入の増やし方を紹介しましょう。

まずインタビューした5人のサラリーマン長者の投資の概要をまとめると、以下の通りです。

ある程度の投資は必要か

5人は40~50代で投資歴は短い人で17年、長い人で31年。全員が株式投資をしています。前回の記事では5人全員が「投資を当てにはせず、倹約こそがサラリーマン長者になる王道」という話をされていました。しかし、倹約でやるべきことをやってしまえば、次に必要なのは収入を増やすこと。それにはある程度の株式投資も必要ということでしょうか。

「数千万円が目標なら、色々な投資方法が考えられます。ただ、億単位の資産を作るには、ある程度リスクを取る必要があります。リスク資産も色々ですが、限られた時間で投資でき、会社生活で得られた知識を生かせるという点で、株式がベストではないでしょうか」(川俣裕さん)

ただ一人、マンション投資をしている小松芳朗さんは、意外にもマンション投資に懐疑的でした。

「マンション投資は物件選びが難しく、管理に手間がかかります。それらを業者に任せれば、誰でも気軽に投資できるのですが、その代わり利回りが低くなります。私はできるだけ業者を使わず、妻にも手伝ってもらってやっています。普通の会社員は一人でそこまではできないので、マンション投資はお勧めできません。やはり株式投資です」

サラリーマン長者になるには、株式投資が必須と言えそうです。では、5人はどのように株式投資で成功したのでしょうか。

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