株で負ける投資家に共通、3つの危機的「考え方」 取引手法は様々だが負けパターンには共通点が
仕事柄、これまで多くの投資家を見てきました。取引スタイルを投資期間で分類すると、スキャルピング、デイトレード、 スイングトレード、中長期投資などがあり、投資手法には順張り、逆張り、あるいは分析手法にはファンダメンタルズ、テクニカルと多くのアプローチがあります。十人十色の投資家が存在し、やり方もさまざまですが、負けパターンには共通点があります。
負ける投資家の3つの共通点
1つ目の共通点は「値ごろ感で取引している」ということです。
値ごろ感というのは、「なんとなく高い」とか、「なんとなく安い」とか、なんの根拠もなしに判断してしまうことです。たとえば、スーパーマーケットへ行って、昨日大根が100円だったとします。それが今日、90円に値下がりしていれば、安く感じます。それで買ってしまいます。
マーケットでは、現在の価格がつねに適正価格です。現在の株価が500円の銘柄があれば、それが適正価格です。昨日の株価が600円でも400円でも関係ありません。過去の価格と比較して、「安い」とか「高い」とか判断するのは意味がないのです。
2つ目はポジション依存です。たとえば、トヨタ自動車の株式を購入すると、トヨタを応援したい気持ちになります。ニュースなどを見ていても、自然とトヨタのいい情報ばかり目にとまるようになります。悪いニュースを目にしても、希望的観測でいいほうに考えようとします。
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