サラリーマン長者がESG投資に見向きもしない訳 流行に惑わされず、ESG投資の実態を見抜く

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5人は、投資スタイルや投資対象が異なり、具体的なノウハウとなると実に千差万別です。たとえば、「機動的に損切りをすることが何より大切」(加藤匡さん)という意見もあれば、「株が下がった時が買い増しのチャンス」(松本早苗さん)という正反対の意見もありました。

投資に向き合う姿勢には共通点

ただし、投資に向き合うマインド・姿勢については、かなり共通するものがありました。以下4点紹介しましょう。

① 早く投資を始めて、ずっと続ける

元手が少ない個人投資家が大きな財産を築くには、長い年月が必要です。今回の5人全員が30歳までに投資を始めて、途中で困難があっても諦めることなく、粘り強く投資を続けてきました。

「私は学生時代に投資デビューしました。『とにかく株をやれ』と勧めてくれた父には感謝しています。私と同年代(40代)の友人は『今さら投資なんて』と言いますが、まだ人生の折り返し前ですから、今すぐ始めるべきだと思います」(新田良平さん)

「とにかく続けることです。ITバブル崩壊とかリーマンショックで資産が何割も減った時は、さすがに心が折れそうになりました。そういう時でも平静を保ち、相場から退場せずに投資を続けることが、長い目で見て資産形成に繋がります」(川俣裕さん)

② 株価よりも資産額や株数を意識する

プロも含めてたいていの投資家は、「株価」の上げ下げに一喜一憂します。しかし、資産額=株価×株数。「株数」を増やすことも大切です。サラリーマン長者は、「資産額」を増やすことを目標に、移ろいやすい「株価」よりも「株数」を意識しています。

「日々の株価の動きを気にせず、長期的に資産残高を増やすことを目指して気長に投資しています。わが家の貸借対照表を作り、毎月更新し、年に1度リバランス(資産構成の見直し)をしています」(加藤匡さん)

「株が下がった時の対応で、パフォーマンスに差が出ますね。株が下がった時は、株数を増やすチャンス。ETFを毎月10万円買っているのですが、前月より3%下がったら購入額を20万円に増やすというやり方をしています」(松本早苗さん)

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