PTAでいちばん大変!"役員決め"の舞台裏

知られざる要職“PTAハンター”の悲鳴

選考委員の大きな特徴は、「活動で得た情報を他言してはならない」という点です。候補に挙がった人の名前はもちろんのこと、役員に決まった人の名前さえ「4月までは(本部と選考委員以外に)明かしてはいけない」という不文律があるため、選考委員自体が目立つことはなく、何をしている人たちなのか、はたからはとてもわかりにくくなっています。

今月13日に放送された「ノンストップ!」(フジテレビ)の「ノンストップ!サミット」のコーナーでは、選考委員を「PTAハンター」と命名。その知られざる活動実態を取り上げたところ、視聴者から1000件を超える反響があったそうです。

選考委員は、実際にどんな活動をしているのか? まずは経験者の生の声を、同番組が行った「選考委員経験者の座談会」から紹介します(番組で放送されなかった内容も含みます)。

大詰めでは、みんなで自宅を訪問!

――選考委員は、どんなふうに次期役員を探すのですか?

Aさん:最初はみんなから立候補を募りますが、まず誰も出てこないので、次に推薦を募ります。そこで名前が挙がった人に、選考委員から電話をかけてアタックしていきます。

Bさん:うちも同じ形ですが、推薦もほとんど名前が挙がりません。そこで選考委員が、自分のクラスのみんなに電話をかけて、引き受けてくれる人を探します。わたしも電話やメールで、30人くらいに連絡をとりました。

Cさん:うちのPTAは、各委員に1、2人ずつ、よさそうな人を見つけてもらって、その中から声をかけてもらいます。いよいよ候補者が絞り込まれてきたら、委員長のわたしの出番です。仕事が終わり家に帰ってきたら、3時間くらい電話をかけていました。子どもに「ご飯、まだー?」って聞かれても、「ごめん、まだ……」と答えながら、また次の電話をかける(苦笑)。

Bさん:「あと一押しで、やってくれそう!」という方には、選考委員全員(10人)でご自宅を訪問し、頭を下げてお願いしたこともあります。事前に電話をかけて、おうちにいらっしゃる時間を伺っておいて。向こうもほぼ引き受ける気にはなっていたので、それで決まりました。

……なるほど、立候補や推薦が出ない中で次期役員を見つけなければならないとなれば、こういう形もやむをえないでしょうか……。なんとも大変そうですが。

選考委員がないPTAでは、交代する役員本人が後任を探すこともありますが、それも大変でしょう。役員はただでさえ仕事が多いですから、次期役員を探す専門職(選考委員)を別に設けるのも悪くはないかも、と思ったのですが。

次ページせっかく説得したのに、まさかの「却下」も
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