リモート会議「つい自分の顔を見てしまう」弊害 会議中に聞いているふりをしていないか??

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そもそもオンライン、リモートで会議に参加するとき、「私はちゃんと集中して聞いてますよ!」ということを示すにはどうすればいいか。それを示す唯一の方法は、カメラを見ること、凝視することだ。リアルの会議で同僚の顔を凝視することなどほぼ皆無なのに対して、オンラインは不思議なものだ。

実際に対面しているときは、周辺視野によって壁を見たり、ホワイトボードを見たり、同じ部屋にいる別の人を見たりすることができる。だが、ビデオ会議ではそれぞれが別々の家にいるので、うっかり目線を下に下げようものなら、内職しているような誤解を与えかねない。

また、先でも述べたとおり、ほとんどの人は画面上の小窓に映る自分の顔を見ているので、髪型や顔のしわ、自身の表情、それらがどう解釈されるかを過度に意識する。

脳は疲弊しやすくなっている

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つまり、焦点をいったん外す視覚的な小休止を持ちにくいから、脳は疲弊する羽目になる。また、バーチャル背景や、画面共有によるスライド資料の読み込みなど、パソコンやタブレットが放つブルーライトを浴びながら集中すればするほど輪をかけてどっと疲れるのが当たり前だ。

しかも、自宅によっては家族への配慮や、家族が近くにいることから派生する、会議に参加している他のメンバーへの配慮など、リモートならではの気疲れも考慮しておきたい。一方で、独り身の場合、宅配便や急な訪問者が家のチャイムを鳴らすときのストレスなど会社の会議室では決して生まれない気疲れも多い。

そうなると、会議の時間、休憩時間、そして、会議の時間帯までもが、各自宅の環境によって、場合によってはパフォーマンスや集中力、疲弊度合いを左右することは知っておきたい。もちろん、会議の合間合間では、定期的に画面から完全に視線を外す時間を持とう。

大野 栄一 すごい会議®️公式コーチ

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おおの えいいち / Eiichi Ohno

すごい会議®️公式コーチ。株式会社一番大切なこと(R)代表取締役。1967年東京生まれ。1990年専修大学商学部卒業。アストリアに入社。販売従事。1991年日本学舎(現ニチガク)に転職、2002年中堅物流会社株式会社ロンコ・ジャパンにてコンサルティングに転身。2005年、事業計画策定・資金調達コンサルティング会社株式会社パブリックトラストに役員としてコンサルに従事。史上最小売上でIPOを果たす。2009年3月、主たる経営資源の人材・モノ・お金・戦略の経験を経て、成長戦略参謀室株式会社設立。すごい会議コーチとして専心して13年目。

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