夏休み終了間際「勉強しない子」に試したい超基本 子どものやる気を引き出す10のメソッド【後編】

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家庭で行う場合は、親が子どもに教えてもらうようにしてみてください。

子どもがたまに、学校で習ったことを親に話してくるときがありませんか。そのときは「そんなの知ってるよ」という態度ではなく、「なるほどね〜。そうなんだ〜」という姿勢で聞いてください。すると意気揚々と、親に教え始めます。

そうして、あえて子どもに説明してもらう場を作るのです。子どもが主体的になり、勉強に対しても前向きになる姿を見られるかもしれません。

(10)親は勉強に関与しない

最後の方法です。方法というよりも、何もしないというあり方です。

親は勉強に関与しないほうが、子どもは勉強をするようになるのですが、信じられないという親御さんは多く、「私が関与しなければ、子どもはずっと勉強をやらないままになります」といった悲鳴のような相談をたくさん受けます。

もちろん、親は何もしないわけではありません。親は勉強には直接関与はしませんが、日常の会話の中で自然と勉強に関わるトピックを扱うようにします。

例えば、散歩に行ったときに植物を見ながら、「この葉っぱ、面白い形してるね〜。この形はなんていうんだろう?」と話題を提供したり、会話の中で大人が使う熟語を使った難しい表現を入れたりします。

「学ぶ・知る」ことに対する意欲を駆り立てる

いずれも自然な形で学びにつながる場を日常の中で作っている例です。その結果、「生きた勉強ができる環境」が形成されます。このような環境の中で育つと、子どもは自然と学びに対するモチベーションが高まっていきます。

親が直接的に勉強をやらせるのでなく、「学ぶ・知る」ことに対する意欲を駆り立てるような日常会話をしているのです。その日常はじわじわ子どもの学ぶ意欲に効いてきます。

以上、前編と合わせて10の方法についてお伝えしました。これらすべてを実施するのは簡単ではありませんので、1つか2つまずは試してみてください。きっとしだいに子どもに変化がでてくると思います。

石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育専門家

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いしだ かつのり / Katsunori Ishida

1968年横浜生まれ。20歳で起業し、学習塾を創業。4500人以上の生徒に直接指導。講演会やセミナーを含め、5万人以上を指導。現在は「日本から 勉強が嫌いな子を1人残らずなくしたい」と、カフェスタイル勉強会Mama Cafe(累計1万3千人のママさん参加)、執筆、講演を精力的に行う。教育学修士(東京大学)。著書に『子ども手帳』『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』『子どもを育てる7つの原則』など国内30冊、海外13冊。音声配信Voicyでは「子育てランキング1位」の人気パーソナリティを務めている。

講演、執筆相談はこちらから。

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