(6)効果・結果が出る勉強方法を教える
そもそも子どもたちの多くは勉強方法を知りません。例えば、漢字テストがあるから覚えてきなさいと言われたら、子どもは何をするでしょうか。「何度も書く」「何度も見る」ことが多いでしょう。でも、そうした子の漢字テストの点数は努力の割には低いものです。
覚えることは「繰り返しできるまでテストする」ことで可能になります。本番のテストに向け、“リハーサル”をして出来を確認する必要があるのですが、そうした基本がわかっていない子が少なくありません。
こうした効果・結果が出る方法を教えることで、勉強に対するモチベーションは上がっていきます。
本来は学校でそれを教えてくれればいいのですが、残念ながら教えていませんので、親が調べるしかありません。筆者も勉強法の本を出していますが、多くの書籍が出ていますので、それらを参考にするといいと思います。
(7)勉強の前に希望がわく話をする
勉強をやる気がない子の中には、「自分は勉強ができない」と思い込んでいる子がいます。このような子にいくら勉強をやらせても伸びません。教えても、その内容を心がはじいてしまうからです。
このような子に対しては勉強させる前に、「自分はもしかしたら、できるかもしれない」という未来に対する肯定的感情、「希望」が必要になります。
筆者は勉強を教える前に、子どもたちに次のような話をしていました。
「『人はなりたい自分になれる』という話があるけども、実はそれは本当なんだよ。
例えば、5段階で5を取る子は、自分は5を取ってしかるべきだと思って生活している。当然ぼーっとしていても取れないから、授業中に先生が「これテストに出るから大切だよ」と言うのを自然に聞いて、頭に入れている。
では、3の子はどうだろう。5を目指してはいない、もしくは5になれると思っていないので、先生の話をそこまで真剣に聞いていなかったりする。こうして5になる子には5に必要な情報が頭に入ってくるけど、3の子には入ってこないんだ。つまり、自分が決めた自分に、結果的になっているということなんだ。
自分の人生だから、別に5でも3でも1でもいいけれど、もし決めたところに行けるのだとしたら、思ったことが現実になるとしたら、どうする?」
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