日本は中国の弾道ミサイルにどう備えられるか 自民・小野寺氏「巡航ミサイル一定数保有が必要」

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

以下、番組での主なやりとり。

梅津弥英子キャスター(フジテレビアナウンサー):ゼレンスキー大統領が「戦争はクリミアから始まった。クリミアの解放で終わらなければならない」と演説した直後から、クリミア半島で爆発が相次いでいる。ロシア軍の飛行場や弾薬庫などの軍事施設のほか、ロシア本土とクリミアを結ぶクリミア大橋付近で爆発があった。20日にはロシア黒海艦隊司令部の建物が炎上した。

松山俊行キャスター(フジテレビ政治部長・解説委員):ゼレンスキー大統領が「クリミア解放」と言い始めた。

小野寺五典氏(自民党安保調査会長・元防衛相):ウクライナ南部で住民投票が行われ、ロシアに編入されてしまえば取り返しがつかない。(ウクライナは)混乱させるためにクリミアに手を出してしまったのではないか。一線を越えてしまった。和平が遠ざかってしまったのではないか。ちょっと踏み込んでしまったなという感じだ。

ウクライナはもともと「2月24日にロシアが侵攻する前に戻せ」と言っていた。クリミアは2014年にロシアに取られてしまった。それを奪還するとなると、ウクライナが主張してきた線を越えることになる。この紛争がさらに深刻化するということだ。

(画像:FNNプライムオンライン)

日本が教訓とするべきこと

松山キャスター:ロシアによるウクライナ侵攻から間もなく半年を迎える。国際的な安全保障環境は激変した。日本は何を教訓とすべきか。

小野寺氏:戦争は絶対起こしてはいけない。今回プーチン大統領がウクライナを攻めたのは、「ウクライナは弱い」と思ったから。一週間でキーウを占領できるかもしれない、傀儡(かいらい)政権をつくってウクライナをロシアの支配下にできるかもしれない、と(プーチン大統領は)思った。逆に『強い』と思えば、このようなことは起きなかったかもしれない。戦争を起こさないためには、相手から見くびられない、この国は強いんだと思ってもらうことが大切だ。万が一戦争が起きれば、降参して自国の領土を取られるなんてことは絶対あってはならない。ウクライナは自ら戦うという意思が強く、一生懸命戦っているから欧米は武器を供与している。日本が戦う意思を持たなければ、日米同盟は機能しない。これは基本だ。

平和を保つためには、自分たちが一定の抑止力を持たなければならない。反撃能力を含め日本もそれなりの能力を持つことは戦争を起こさせないための大事な力だ。

次ページ日本が検討すべき「抑止力」
関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事