職場であなたの印象がどんどん悪くなる「話し方」 「業界用語やカタカナ語ばかり使う」人は最悪

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職場での「損する話し方」と「得する話し方」を紹介します(写真:takeuchi masato/PIXTA)
同じ目的の言葉を伝えるにしても、言い方を変えるだけで相手に与える印象は180度変わります。人づきあいがこじれてしまう、関係がぎくしゃくしてしまう話し方は、「損する話し方」をしているということです。話し方ひとつで、人間関係はよくも悪くもなるのです。五百田達成氏の著書『話し方で損する人 得する人』を一部抜粋し再構成のうえ、本稿では職場での「損する話し方」と「得する話し方」を紹介します。
実際にその話し方が相手にどれだけ「好印象」を与える(得)か、「悪印象」を与える(損)か、について、アンケート調査を実施し、「悪印象度と好印象度」として、結果も掲載しています。

ポジティブな発言から入ると好印象 

●損する人=問題点ばかり指摘する→悪印象度76%
●得する人=いいところを指摘する→好印象度79%

プレゼン資料をまとめて上司に見せにいきました。

「うーん、まず1枚目のここだけど、なんかデータないの? データもなしにこんなことは言えないよね。あと最後のところだけど図が雑だな。やり直して」

こんなことを言われたらどうでしょうか? やる気はなくなってしまうでしょう。これは、「損」な話し方です。

では、こういう話し方だとどうでしょうか?

「お! ありがとう。早いね! 1枚目のところ、データがあるとよりいいけど、うまくまとまってると思うよ。この辺もう少し丁寧に図を置こうか」

きっとうれしいはずです。これは関係者みんながやる気になる「得」な話し方だと言えるでしょう。

ポイントはいくつかあります。

まず「いいね」「ありがとう」と言うことです。どんな仕事であっても、仕事を仕上げてきてくれたら「いいね」と認めて「ありがとう」と感謝する。仕事のできがどうあれ、まずポジティブな発言から入りましょう。

一方で、修正してほしいところが出てきたらどうすればいいでしょうか? 先の例にもあるように「ここを直してくれたら、よりいい」という言い方をしてみましょう。「ここがダメ」「ここが間違ってる」ではなく「こうしてくれたらよりよくなる」という指摘の仕方だと相手も気持ちよく受け入れてくれます。

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