「勉強以外のなにか」が苦手なのでは?
脳は働かせれば働かせるほど、著しく成長します。脳は本質的に、働くことも成長することも大好きで、勉強も大好きです。ただし、ここで言う勉強とは、テストの点数や学年順位を上げたり、受験に合格したりすることではありません。「脳が主体的に働き、楽しく知識を増やすこと」を勉強と言っています。
私は常々、勉強の苦手な子どもも、勉強嫌いな子どもも、ひとりもいない、と主張しています。
私の幼少期の話で恐縮ですが、私は小学校の頃、先生たちからまったく勉強ができないと思われていました。でもそれは、勉強が苦手だったのではありません。当時の私の脳が「文字を読むことが苦手」だったために、字が読めず、勉強がうまくできなかったのです。
例えばある子どもは、いすに長時間座っていることが難しく、授業に集中できないために、勉強ができないのかもしれません。ある子どもは、教科書はスラスラ読めていても、耳から入ってくる情報を処理するのが苦手で、先生の話が理解できないために、勉強ができないのかもしれません。でもこれらは、勉強が苦手なのではありません。
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