「リアルでも会いたい」と思われる好感度UPのコツ オンラインの出会いをそのままで終わらせない

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誰かの発言をさえぎることになるようなら、チャットに「コピーを取ってきます」などと、こまめに書き込むこと。その配慮が「サボっている」と誤解されるか、「気配りのできる人」だと評価されるかを決めるのです。

メモを取るときも同様です。第2回でも述べましたが、オンラインでは手元までは映らないので、あなたがメモを取っていることがわかりません。ずっとうつむいたままでいて、いきなり「はい、わかりました」と言っても、相手は「本当にわかっているのか?」と疑問に思うでしょう。一生懸命メモをしているのに、もったいない話です。

こんなときにも「メモを取りながら聞かせていただくので、目線が外れることをご了承ください」と断りを入れましょう。この一言で、まったく印象が変わります。

パソコンで資料を見たりメモを入力したりしながら、スマホでZoom参加する「デュアル画面(2画面使い)」をする際にも、同様の気遣いが必要です。スマホを置く位置によっては、完全に横を向いている姿を見せることになります。相手にしてみればかなりの違和感を抱く状態ですから、「こちらにパソコンがあって、メモを入力しながらお話を伺います。横向きになりますが、しっかりお聞きしていますのでご安心ください」と説明するといいでしょう。

それでも、あまり長時間目線が合わない状態が続くと、相手には「こちらを見てほしい」という欲求が募ってきます。メモを取りつつも、たまにカメラを見るようにすると安心してもらえます。

耐えているサインを見逃さない

相手の話を延々と一方的に聞かされることほど、つらいことはありません。人は聞くよりも話したい欲求のほうが強いため、聞くほうがエネルギーを消耗するのです。自分だけが話し続けていないか、振り返ってみてください。

相手が、メモを取っているわけでもないのに、あきらかに画面から目をそらしていたり、目を伏せていたりしたなら、それは耐えているサイン。自分が一方的に話しすぎです。

会話はキャッチボールだといわれますよね。話す人が投げる人、受け止める人が聞く人です。会話している最中は、投げる側か受け止める側か、今、自分はどちらの立場かを理解する必要があります。受け止める側にいるときには、相づちやうなずき、質問に徹しましょう。相手の言葉を遮って話し出すのは「会話泥棒」です。

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言葉の「シュートカット」にも要注意。シュートカットとは、バスケットボールで相手チームにシュートをさせないように手でボールを弾く動作のこと。たとえば、「週末、北海道に行ってきたの!」と相手が言った瞬間、「私も北海道、好き! あそこのラーメン店行った?」などとさえぎって、会話の主導権を奪ってしまうことです。

オンラインでは一度始まった話はなかなか止められないものですから、通常よりも強く嫌悪感が生まれます。他人は指摘しにくいので、自分が会話泥棒や言葉のシュートカットをしていないか、振り返ってみましょう。

こういう気遣いを積み重ねることで「信頼」を得て、「会ってみたい」と思わせることができれば、大きな収穫です。

竹本 アイラ コミュニケーションコンサルタント、株式会社MoonGate代表

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たけもと あいら / Aira Takemoto

1972年北海道生まれ。神奈川県鎌倉市在住。「人脈や資金の獲得と結果が出る話し方メソッド」を提供するコミュニケーションコンサルタント、株式会社MoonGate代表。北海道で25年間、ラジオやテレビのコメンテーターとして第一線で活躍。2004年、会社設立、企業の社員間コミュニケーションの改善や接客トーク研修、幹部育成コンサルティング事業を展開。指導に携わった人や企業は、「ビジネスコンテストで受賞(コンサルタント)」「スピーチだけで1億円の契約獲得(経営者)」「社内の話し方を改善し、1年半で利益9億円増(老舗メーカー)」「客単価10倍アップ(販売員)」など続々自己最高売上を更新。

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