「リアルでも会いたい」と思われる好感度UPのコツ オンラインの出会いをそのままで終わらせない

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心がけてほしいのは「大きなリアクション」と「笑顔」です。小さな画面の中からでも、こちらの意図が正しく伝わるように、遠くから見ても「うなずいている」「笑顔だ」とわかるようにすることが必要なのです。

リアクションで特に気をつけたいのは「相づち」です。大きくゆっくりと、うなずくこと。顔を45度持ち上げて、下にも45度下ろします。その動きが速すぎたり、「うんうんうんうん」と何度も落ち着きなく頭を小刻みに振ったりすると、逆効果になることがあります。

通信速度が遅かったり回線が混雑していたりすると、速い動きに画像がついていかずブレてしまい、相手をイライラさせかねません。リアクションは「大きく」「ゆっくりと」が相手に安心感を与えます。

話しかけるときはカメラレンズに

前回(オンラインで好感が得られる「顔の位置と大きさ」)でも述べましたが、大事なのは「カメラ目線」です。相手が話しているとき、また、相手に話しかけるときには、画面の相手ではなく、なるべく「自分のカメラのレンズ」を見ましょう。

自分のカメラを見ていると、相手の顔はほとんど視界に入ってこないので、最初は違和感があって話しにくいものです。それでも相手の顔ではなくカメラを見るように心がけていれば、相手の反応が全然違ってくるはずです。

ビジネスで「ここぞ」というときには、カメラ目線です。カメラ目線で話せば、相手は画面の中のあなたの目を見ながら話を聞いてくれます。

資料を見ながら話す必要があるとき、もしあなたが机上の資料ばかり見ていたら、相手にはうつむいている姿しか映らず、声もくぐもるので、「暗くて自信のない人」「仕事ができそうにない人」という印象を持たれかねません。

資料が必要な場合の秘訣があります。トークスクリプト(話す内容や順番を書いた台本)を、カメラのギリギリ近くに置くようにするのです。そうすれば実際には資料を読んでいても、相手にはカメラ目線に見えます。

気をつけたいのは、「何気ない動作や仕草」です。たとえば「肩を回す」「首を左右に動かしてポキポキ」「あくび」などのちょっとした動作が、「退屈している」と思わせてしまうことがあります。

そして、そういう動作は、オンラインのほうがはるかに目立ちます。なぜなら、通常の会議なら、正面に座っている人以外は横や斜め横から見えたり、あるいは見えなかったりするわけですが、オンラインでは全員が正面から映っているからです。「目立たない」と思ってあくびをしていた人は、全員から見られていることを意識してください。

あなたがもしオンラインミーティングを仕切るファシリテーターなら、その点を理解して、参加者の体をほぐす時間を設けるといいでしょう。誰か1人が肩や首を回し始めたら、「皆さん、そろそろお疲れだと思います。肩をほぐしましょう、ストレッチタイムです」と言って、全員にちょっとした体操をしてもらうのです。

自宅からオンライン会議に参加していると、どうしても席を立つことになるケースがあります。赤ちゃんがぐずった、子どもが学校から帰ってきた、宅配便が来たなどの場合です。

わずかな時間だからといって無言で席を立つと、あなたの姿が画面から消えたことで、参加者や講師は不安や不快に思います。その都度、「宅配便が来たので少し離れます」「書類を取ってきます」などと一言断りを入れましょう。

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