オンラインで好感が得られる「顔の位置と大きさ」 目線をどこに持っていくかも重要なポイント

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「背景」も重要です。できる人は、実際に会ったときに相手の足元を見て靴もしっかりチェックしますが、オンラインでは背景をあなたの評価材料にします。きれいな風景写真やポスターを壁に貼る、花を生けるなど、背景を飾るだけで、明るさや「きちんとしている感」を演出できます。

逆に、背後に映り込んでいた物のせいで、あらぬ疑いをかけられたり、評価を下げられたりすることがあります。本棚が背後にあるなら、タイトルを見られても格好のつく本を並べておくことです。

クレーンゲームで取ったぬいぐるみ、コレクションのフィギュア、アイドルのポスターなど、趣味が露わになる物が映っていると、自分では気持ちを仕事モードに切り替えていても、相手の印象は背後のプライベート空間に影響されてしまいます。

バーチャル背景の利点・欠点

Zoomなら背景をバーチャルに変えることができます。むやみに使うと印象を悪くすることがありますが、自己PRのうまい人は自作の「バーチャル背景」を上手に使って、さりげなく自分のビジネスの宣伝もしています。

ただし、お互いの人柄がよくわからず、まだ信頼関係が築けていない場合に使うと、「何か隠したいことがあるのではないか?」などと変に勘繰られるかもしれません。初対面の相手にはオフィスや自宅をそのまま見せるほうがいい場合もあります。

バーチャル背景を使うにしても、実際の背景にも気をつけてください。急にかがんだり腕を上げたりすると、バーチャルの処理が追いつかず、実際の背景が映ってしまうことがあるからです。

家族やペットも背景のようなもの。家族が半裸であなたの背後をうろついたり、猫がパソコンの上を何度も横切ったりすることがないように、家族には事前に「今からオンライン会議だから、終わるまで後ろは通らないで」などと伝えておきます。

見た目の印象をよくするには、「照明」「窓の位置」も重要です。窓が背後にあると逆光で顔が暗くなり、性格まで暗いと思われます。

Zoomには画面を明るくする機能があります。マイビデオの「低照度に対して調整」にチェックを入れると、自動的に明るさが調整され、かなり明るくなって好感度が上がります。

窓がないとか夜間で部屋全体の明るさが足りないときには、「リングライト」がおすすめです。大きさも価格もさまざまですが、一般的なリングライトは寒色系の光と暖色系の光に切り替えられます。寒色系の光は透明感のある肌に見せ、暖色系は赤みが強く出て顔色が健康的に映ります。

ただし、リングライトの光の届く範囲は数十センチまで。背景までは照らしません。背景が暗いと全体が暗い印象になるので、リングライトは真っ暗な中ではなく、通常の照明をつけた、ある程度明るい状態で、さらに自分を明るく見せるために使うと思ってください。

画面に映るあなたの印象を一瞬でパッと明るくする方法があります。それは白い服を着ること。黒い服だと顔映りも暗くなりますが、白い服はレフ板のように下からの光を反射して、顔のシワや肌の凹凸を目立たなくさせ、印象を若々しくします。

男性もオンラインでは明るい色のジャケットがおすすめ。白いシャツにパステルピンクやパステルイエローのネクタイ、明るい紺色のジャケットは好印象を与えます。オンラインミーティングの前には、自分が画面にどのように映るのかを必ずチェックしましょう。

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