オンラインで失敗する人が気づかない意外な盲点 まずは会話を快適にする3つのポイントを知る
うなずいてくれる人がいても、顔を少し下げるくらいの一瞬の動きでは、ほとんど目に留まりません。発言者にしてみれば、聞いているのかいないのかもわからず、ストレスになることでしょう。
そのようなストレスを抱えないために、まずはオンラインコミュニケーションの「3つの特徴」を知っておきましょう。
オンラインコミュニケーション「3つの特徴」
その1 画面に映る「視覚情報」がすべて
オンラインでは相手の真意や感情を、パソコンやスマホの小さな画面に映る「視覚情報」だけを頼りに判断することになります。リアルな対面よりも見える範囲が狭くなるだけでなく、参加者が多数ならそれぞれの顔も小さくなって、微妙な表情が読み取りにくくなります。
初対面のとき、実際に会えば、服装やアクセサリー、持ち物などから人柄や価値観を判断することも可能ですが、それも難しくなります。机の下で貧乏ゆすりをしていることも、腕時計をチラッと見ていることもわかりません。訪問すればわかったであろう会社の雰囲気も、感じ取ることができません。
画面を通したコミュニケーションは、圧倒的に情報量が少ないのです。
あなたも同様に、狭い画面に映る範囲だけで相手から判断されています。だからこそ、「あなたの前向きな気持ちや頑張り」を、ちゃんと画面に映さなければいけないことはおわかりですよね? 限られた視覚情報で、いかに理解してもらい、信頼してもらうかが、命運の分かれ目です。
具体的には、照明・服装・背景・表情のコツなどがありますが、詳しくは第2回でご紹介しましょう。
その2 マイクを通した「聴覚情報」がすべて
オンラインコミュニケーションで最大のストレスになるのは、「聴覚情報」の不具合です。画像に多少の不具合があっても会話は続けられますが、声が聞き取れなければ、会話そのものが成立しないからです。
相手の声も、自分の声も、「マイクを通した音」だけ。ですから「マイクの性能が悪くてブツブツ、ザーザーと雑音が入る」「声がくぐもっている」「早口すぎる」「声が大きすぎる(小さすぎる)」などは、強いストレスになります。
自分がどう映っているかは自分の画面でチェックできますが、こちらの音がどう聞こえているかはチェックできにくいのです。
ですから、マイクの性能には特に気を配りましょう。特にパソコンとスマホの2台をオンラインにつないで、片方で資料を見て、もう片方で自分を映す、などというデュアルな使い方(2画面使い)をする人は要注意です。両方のマイクがオンになっていると、「ハウリング」が起きます。
周囲の「雑音」にも気を配りましょう。自分は慣れていて気にならないのに、相手には不快に感じられる雑音の代表格が「宅配チャイム」や「テレビの音」、そして「子どもの遊ぶ声」や「赤ちゃんの泣き声」です。
オンライン会議中、ちゃんとマイクをオフにしていても、発言するためにミュートを外した瞬間に、周辺の雑音やあらゆる生活音がドッと流れ込んでくることもあります。自宅でオンライン会議に参加するなら、家族にも協力してもらい、なるべく静かな環境を作りましょう。
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