SNSと自分の生活を比べる人に伝えたい心構え 楽しいことをしているように見えるのはなぜ

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そのように考えますと、書かれているように、誰かほかのヒトにお金を払ってもらって、値段の高い場所で食事をすることは本当に幸せなのでしょうか?

そこから何を学び、どんな行動につなげたのか? その後のご自身の人生にネガティブではなく、どんなポジティブなことにつながったのでしょうか?

そして、何故その状態を維持できなかったのでしょうか? そのことだけをとっても考えるべきことは沢山あります。

仮に値段の高い食事をすることにご自身が「本当に」価値を感じるのであれば、自分がそういった店に気兼ねなく入れるように仕事を頑張ったり、そういった場所にふさわしい自分になるための努力を惜しまなくするハズです。

反対にそういった店で食事をするということが、それこそSNSへの投稿のためや、他人への見せびらかしという側面だけにおける満足であるとすれば、そこには何の学びも感謝もありませんから、行動につながるハズもありません。

ですから、まずはご自身にとっての、ご自身オリジナルの幸せの形とは何かを本当にじっくりと考えるべきなのです。

今自分はどこにいて、これからどこに向かうべきなのか? 何に満足を感じ、どんな生活を送りたいのか?

そして、その実現のために今リアルに何をするべきか? 反対に言うと何をしないべきか?

日々の生活での気づきが大事

自分にとっての理想の形を、空想の世界である一部のSNSなどに求めてはいけません。リアルな生活なのです。リアルな現実を見るという目標を立て、実際の行動に移しましょう。

幸せはバーチャルな世界の中にあるのではありません。

日々の生活の中に溢れる幸せに気がつかないことには、本当の幸せなんて掴めません。

そのような思考で、MAさんがバーチャルな他人の生活のコピーではなく、ご自身のためのご自身オリジナルの志と価値観に基づいた、よりよい人生を生きるであろうことを応援しております。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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