新大久保で「ガチ中華」が存在感を高めているワケ コリアンタウンで人気の中国ルーツの食べ物
東京でも池袋や上野など中国人が多く暮らす地域で、朝鮮族が開いている羊肉串の店をよく見かけるが、新大久保でも4店舗見つけた。
大久保通り沿いにある「金達菜」や、職安通り沿いにある「阿里香」はいずれも朝鮮族が経営する店だ。
金達菜ではサムギョプサルやチーズタッカルビなどの韓国料理から、羊肉串などの中国料理も食べられる。店の前の看板には「BTSも絶賛!!ヤンコチ羊肉串」や「韓国の人気アイドルグループも大好きな羊肉串」と書かれていた。
「阿里香」は羊肉串が看板メニューで、卓上で串がくるくると回る自動串焼き機で羊肉串を焼くことができる。店長の金さんによればいちばん多い客層は韓国人、次いで中国人、日本人だという。筆者が訪れた際にも韓国人の客を何組か見かけた。
インスタント麺も販売されている
舌がしびれるような辛さの薬膳スープに好きな具材を入れて食べる麻辣燙(マーラータン)も、数年前に韓国ではやった中国料理の1つだ。筆者が2020年に韓国を訪れた際にソウルの街中に麻辣燙の店が多くあり、驚いた記憶がある。
実は韓国好きの日本人の間では中国料理としてではなく、「韓国ではやっている辛い食べ物」というくくりの中で麻辣燙が認知されているようだ。「韓国ではやっている麻辣燙が日本でも食べられる!」という麻辣燙紹介ブログも多数書かれている。
韓国ではインスタント麺やカップ麺の麻辣燙も販売されていて、新大久保でも一時期、麻辣燙麺という麻辣燙のインスタント麺が販売されていたようだ。今回、新大久保の韓国スーパーを何店舗かのぞいてみたところ、麻辣燙麺は見つからなかったが、少林麻辣麺を見つけた。
新大久保にも麻辣燙を出す店がいくつかある。大久保通り沿いにある「延吉香」は韓国料理店が並ぶ中で、中国語で書かれた赤い看板が異彩を放つ、中国料理店だ。
ここも朝鮮族が経営する店で、吉林省の代表的な料理のほか、麻辣燙も提供している。店の外ガラスには、写真とともに中国語に加えて麻辣燙の韓国語も併記されていた。
同店の店員によれば、メインの客層は中国人だが、韓国人や日本人が来店して麻辣燙を頼むケースも多いという。筆者も同店で麻辣燙を頼んでみたが、トマトベースの麻辣スープが特徴的で美味しかった。
新大久保にはこのほか、薬膳麻辣燙として日本人からの人気も高い「頂マーラータン」、大久保駅側には中国の麻辣燙チェーンである「楊國福」といった、麻辣燙専門店がある。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら