「なまり節ラー油」は、どのように生まれたか 高校生が動けば、地域活性化が動き始める

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一過性のイベントでなく、「人と人」、「企業と人」、「産業文化と人」をつなぐ、社会資本づくり。「つなぐハウス」は高校生の純粋な思いの積み重ねで作られました。担当教員の福岡明広氏は次のように語ります。

「部活動のテーマに今回のビジネスプラン・グランプリへの出場を位置づけ、たった5名で情報収集・分析・編集・整理・まとめなどの活動を地道にやってきました。熱い夏にも自転車で汗をかきながら地元企業にヒアリングに出かけ、聞き忘れるとまたお邪魔し、時にはアポミスでそのまま帰校したり、へこんだり・・・でも、そもそも何のために始めたのか・・・ 地元児島をどうしたいのか?を、いつも問いかけ、それに応えたことがあの日の受賞に集約されたように思います」

グランプリ審査委員で、社会的企業や地域活性化のスペシャリストであるNPO法人ETIC.の宮城治男代表は、「地元の高校生が、本気で動き、地元の大人、企業を巻き込んで何とかしようとするのであれば、プロジェクトの実現可能性は高い」と評価します。

「高校生ビジネスプラン・グランプリ」は、政府系金融機関の日本政策金融公庫が、昨年から開催しています。次世代を担う若者の力が産業活力や地域活性化のために必要との観点で、「自ら考え、行動する力」を養うことのできる起業家教育を推進することを目指します。

実施に当たっては、全国の支店ネットワークを活用し、実社会で創業支援担当をしている職員がビジネスプランの作り方を教える出前授業を100カ所以上で実施。その成果もあり、公募では207校、1717件のプランが集まり、参加生徒数約5000人の大きなコンテストとなっています。担当は、「実は、公庫職員も、地域の若者とふれあい、地域を深く考えるきっかけになるので、楽しんでやっているのです」とのこと。

高校生のつくるプランは、高齢化や人口減少などの問題を抱える地元を何とかしようとする地域活性化プランや、より広い社会課題の解決を図るものが多く見られました。東京で開催された最終審査会では、最終選考の10チームが観衆の前でプレゼンテーションをしましたが、高校生の伸び伸びとした発想が輝いていました。

グランプリは愛知県立五条高校のプラン

グランプリを獲得したのは、愛知県立五条高校のプラン。ICカードと専用募金機を使った新しい募金システムを構築し、コンビニ等で気軽に募金しつつ、募金の使い道の見える化、企業の社会的イメージアップの機会提供などを実現し、日本にも寄付文化を定着しようとするものです。

準グランプリは、静岡県立静岡農業高校。松の葉の抗酸化作用などに着目し、本来廃棄される三保松原の松を利用して、パンや入浴剤などを商品化するもの。大学、地元企業、市役所などと産学官連携の体制を構築し、売上は、三保地域活性や三保松原の環境保全に活用しようとしています(入賞校の詳細は日本政策金融公庫のプレス資料をご覧ください)。

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