萩原聖人さん「沖縄戦を戦った県知事を演じて」 50代になって思う「才能より人格の時代」
大人と子どもの部分が混在している
――萩原さんは、今年8月21日で51歳。ご自身が思い描いていた50代と、実際の50代は違いますか。
若い頃から50代になったときの自分を思い描いていませんでしたし、人はあまり変わらないんだな、というのが率直な実感です。大人と子どもの部分が混在しているというか。ガチャガチャとかもずっとしています。「このゴジラがほしい!」とか興奮しながら(笑)。
フィギュアの収集も、いまだに続けていますし。いまは格好いい仕様の箱になっていることが多いので箱ごと飾っていますが、部屋にあふれています。希少性が高いとか、自分が本当に好きなものしか置いていないはずなのに。いや、ネットでポチッてなにが入っているかわからないダンボール箱もあるかもしれません(笑)。でも、そういう欲求を満たすことも大切かな、と。
年齢に関して言うと、僕自身は年をとるのは嫌ではありません。「おじさん」とか「おっさん」という呼び名のイメージが悪いだけ。年齢に抗う必要はないのではないでしょうか。
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取材後、「人は大切にしておくものだと、改めて実感しました」と語った萩原さん。それで終わればただのいい人かもしれないところ、萩原さんは「またどこかでお会いしましょう」と去り際に一言。萩原さんが「人から惚れられる」理由が見えた気がしたインタビューだった。
監督・脚本:五十嵐匠/脚本:柏木道夫/原案:『沖縄の島守―内務官僚かく戦えり―』田村洋三 著(中公文庫)
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