新型「シビックTYPE R」世界初公開で見えた中身 今度のコンセプトは「Ultimate SPORT 2.0」だ

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チャンピオンシップホワイトは、1964年より参戦を開始し、翌1965年のメキシコグランプリで初優勝を果たした、ホンダのF1マシンに由来するカラー。赤バッジとともに「インテグラ」「NSX」、シビックの歴代TYPE Rに受け継がれてきた色だ。

インテリアも、歴代TYPE Rの伝統を継承したもの。赤いシートとフロアカーペットが、ドアを開けた瞬間に気持ちを高ぶらせてくれる。

スポーツムード溢れるインテリア(写真:本田技研工業)

インテリアパネル周りは運転に集中できるよう、ノイズレスなブラック基調とされた。そのうえで、広い水平視野角を持った視界とすることで、高い車速域においてもドライバーに情報がダイレクトに伝わることを重視したデザインとしたと説明する。

フロントシートには、サーキットでの限界走行時においても安心して身体を委ねられるよう、多面体の3D形状が採用された。また、このシートには摩擦係数の高いスエード調の表皮を使用することで、コーナリングや急な加減速時など、高G状態での身体の滑りを低減する工夫も施されている。

フルデジタルディスプレイとなるメーターのデザインには、通常の表示に加え「+R」モードの専用デザインを設定。

上部にレブインジケーターも配置されるメーターデザイン(写真:本田技研工業)

サーキット走行などにおいて、ドライバーが必要な情報をいかに瞬間認知できるかが重視されており、上部にはエンジン回転数やレブインジケーター、ギアポジションなどを配置。下部をマルチインフォメーションディスプレーとすることで、車両情報が任意に表示できるようになっている。

また、レブインジケーターは、注視しなくても感覚的に認識できる点灯式を採用。瞬間的に情報が視認でき、気持ちが高ぶるデザインとされた。

スマホ連携の専用データロガーも搭載

ほかにも、リアルタイムにクルマの機械的な運動情報や自分自身の運転操作による車両の挙動などを知ることのできる「Honda LogR(ホンダ ログアール)」を活用することで、ドライビングスキルの向上や走行映像のシェアなどができる。

Honda LogRには、車載ナビに標準装備されるTYPE R専用データロガーアプリを使用する。

Honda LogRのイメージ画像(写真:本田技研工業)

車両挙動やさまざまな情報を表示するパフォーマンスモニター機能に加えて、走行データを自動解析しスコア化する革新的な機能が搭載されているため、TYPE Rと対話しながらドライビングを満喫でき、スキルの向上をサポートしてくれる機能などを利用することが可能だ。

新型シビック TYPE Rの発売は2022年9月だというが、詳しい発売日や価格はまだ公開されていない。半導体不足や部品納入の遅延などで未確定な部分もあるのだろう。続報が待たれる楽しみな1台だ。

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先川 知香 モータージャーナリスト

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さきかわ ちか / Chika Sakikawa

初めて見たバイクレースでマシンをバンクさせながら膝を擦って進入していくコーナリングを自分もやってみたいと思ったのをきっかけに、マシンを操ることの面白さを知り、その面白さを多くの人に伝えるべくモータージャーナリストを志す。現在の対象は2輪から4輪までと幅広く、Web や紙媒体で執筆中。愛車は Kawasaki Z250 とGASGAS、TOYOTA86 MT 仕様。休日は愛車でのサーキット走行やトライアルにも挑戦中で、公私共に乗り物漬けの日々を送る。

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