円の購買力は60年代の値にまで逆戻りした
信じられないほどのスピードで円安が続いている。
今年の初めには1ドル=115円程度であったが、7月14日には1ドル139円となった(図表1参照)。
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ほかの通貨も減価している場合が多いが、円の減価ぶりは際立っている。
このため、ドル換算したさまざまなデータの値が大きく変わり、世界での日本の地位が大きく低下している。
円の購買力を示す「実質実効レート」は、図表1に示すとおりだ。
2022年5月では、61.77。これは、1971年頃とほぼ同じ水準だ。現在では、50台になっているはずだ。
この指数は2010年を100とするものなので、そのときに比べて、円の購買力が半分近くに減ってしまったことになる。
1ドル140円台になると、1960年代の値にまで低下してしまう可能性がある。


















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