話の途中で部下に助言する上司ほど能力が低い訳 優れたリーダーは口を挟まずじっくり話を聞く
部下の話を聞くときに意識すべきこと。最初にお伝えしたいのは、「事実情報とそれ以外を混同せずに、しっかりと分けて聞く」ということです。
「事実情報」と「それ以外」を分ける
部下の話に限ったことではありませんが、人の話は大きく、「事実」と「それ以外」に分けることができます。例を挙げましょう。
「先方の担当者から見積り依頼がありました」というのは「事実情報」です。 こうした情報は何も面談でなくても、業務報告で聞けばいい話。こういう話題を面談でして、「自分は部下の話を聞いている」と思ってはいけません。
これに対して、「先方の担当者はこちらからの提案に乗り気だったと思います」は、「事実以外のこと」です。
この「事実以外のこと」は、さらに「感情」「思考」「推測」の3種類に分類できます。面談で話を聞くときは、部下が何を感じていて(感情)、どう考えているか(思考)、どんな仮説を立てたのか(推測)といった3つの分類に切り出しながら聞くことが大切です。
また、部下の話を聞くときにもう1つ考えてほしいのが「時制」です。
この時制は、「過去」「現在」「未来」の3つに分類します。部下が話していることが過去の体験なのか、目の前で起きていることなのか、それとも未来の展望や不安のことなのかを分けて考えると、話を理解しやすくなります。
例えば、営業提案の話であればこんな形で話を進めます。
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